「放送禁止7 ワケあり人情食堂」終了。結論から言うと、後日視聴する地方の皆さんが勝ち組です。

えー終わりました。
しばしショックから立ち直る時間が必要でした。
それはつまりどういうことかというと、
大事なことなので「新作まだ見てない」「途中寝ちゃったんでこれから録画したの見る」という皆さんに一言忠告しておきたいと思います。


番組終了後の有田パートは謎解きが終わるまで絶対に観ないでください!


もうほんとそこさあ、ほんとそこ一番の楽しみじゃん。
なんのために録画してまでリアルタイムで観てるのよ。
劇場版は言うても「1800円払って二度三度観るのはなかなか大変」ってことで許してきたのよ。
でも、テレビは違うじゃん。
フジテレビが見逃し配信すればいいだけじゃん!
3人の□□は自分でみつけるから楽しくて怖いんじゃん。
終わってもやもやした気持ちのまましんとした闇夜に放り出され、謎解きしながら夜明けを待つ感じがいいんじゃん。


もうね、もうほんと許すのは今回1回だけですよ。ご新規開拓回だと思って諦めます。
でも次はダメ。
有田哲平よ、もしほんとに好きなら次は仕事断れ。
次やったら「ね、ね、ね、ね、」て大合唱してやるから。



というわけで、大事なことなのでもう一度言います。


これからご覧になる皆さん、あなたたちが勝ち組です。
番組終了後の有田パートは謎解きが終わるまで絶対に観ないでください!


はあ、もう1回見るの憂鬱だなあ。
実はもうひとひねりあったりしないの?
見返すためのモチベーションがほしい。
(ひと寝したら、細かいネタ拾いにいくかなあ。)



・・・あ、いいもの見つけた。
今年の4月1日は土曜日です。
「放送禁止」の第1回目はいつ放送されましたか?

そう、2003年4月1日(エイプリルフール)26:05放送ですよ。
フジテレビさんの数えでいうところの4月1日土曜深夜26:05〜27:05なら徹夜しても翌朝仕事に響きません。
長江さん、絶好のタイミングだと思います。


ちなみに本作は見逃し配信中です。

2017/1/2(月)放送 
「放送禁止〜ワケあり人情食堂〜」
http://tver.jp/episode/24650416/
案内人:有田哲平 ナレーション:鈴木ゆうこ


1月17日(火)23:59配信終了

今頃、あちこちの「放送禁止」サイトが特需に湧いてると思いますが(笑)、放送内でもあんだけ過去作の宣伝してたので、当ブログの人気記事も抜粋してみました。
CX『放送禁止3〜ストーカー地獄編〜』を見た(※あらすじ有り)
CX『放送禁止3』の<真実>とは一体なんだったのか?
『放送禁止4』の<真実>とは?【あらすじ編】
『放送禁止4〜隣人トラブル編』の<真実>とは?【解決編・前編】
『放送禁止4〜隣人トラブル編』の<真実>とは?【解決編・後編】
『放送禁止6 デスリミット』の<真実>とは?【宋野登津雄編】
『放送禁止6 デスリミット』の<真実>とは?【未解決編】
『放送禁止 劇場版〜密着68日復讐執行人〜』の<真実>とは【解決篇(仮)】
『放送禁止 劇場版〜密着68日復讐執行人〜』の<真実>とは【解決篇(8割確定?)】
『放送禁止 洗脳 邪悪なる鉄のイメージ』最大の謎“9枚の扇子”について
『出版禁止』読了! みんな、謎解きは全部読み終わってからにするんだよ



「放送禁止」シリーズ関連過去記事一覧 ←膨大な量ですが、これまでの歴史となっておりますので「放送禁止シリーズってなんぞや?」という方はこちらからどうぞ。


だいぶショックから立ち直ってきたので個人的メモ(でも徹夜明けで頭痛い・・・)。
【書籍協力】としてクレジットに列記されてたのは以下の3作品。

谷崎潤一郎犯罪小説集 (集英社文庫 た 28-2)

谷崎潤一郎犯罪小説集 (集英社文庫 た 28-2)

黒い画集 (新潮文庫)

黒い画集 (新潮文庫)

表題となってる「D坂の殺人事件」には蕎麦屋が出てくるけど、文庫本自体は短編集なんで全部チェックするのは大変。青空文庫で読めるのは4作だけか(リンク張りました)。乱歩は家にあるけど版元が指定されたものと違うので収蔵本を探すのがむずいなあ。

江戸川乱歩(「二癈人」「D坂の殺人事件」「赤い部屋」「白昼夢」「毒草」「火星の運河」「お勢登場」「蠱」「柘榴」「防空壕」)
谷崎潤一郎犯罪小説集(「柳湯の事件」「途上」「私」「白昼鬼語」)
松本清張 黒い画集(「遭難」「証言」「天城越え」「寒流」「凶器」「紐」「坂道の家」)

単純に「書籍を映像で使いました」って意味での【書籍協力】ってことでいい? 【参考資料】は別にあったからね。深大寺蕎麦屋のことはこの際無視するよ?(聖地巡礼したい方は調布にあります。食べログこちら。内観写真もあるのでご確認ください)。尚、東京都心で雪が降ったのは11月24日です(54年ぶりの初雪の日にロケ日が当たるとは…苦笑)。


追記:D坂と黒い画集をgetしてきた。谷崎潤一郎の「途上」と江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」は完全に元ネタなので暇のある方は読んでみてください(どっちも青空文庫で読めます)。乱歩の「D坂〜」内で“絶対に発見されない犯罪”として言及され、乱歩の「赤い部屋」と清張の「遭難」の元ネタになってるのが谷崎の「途上」なので、とりあえず「途上」だけでも読んでみたらいいかと(『放送禁止4 隣人トラブル編』の元ネタにもなってる気がする)。

或る人が或る人を間接な方法で誰にも知らせずに殺そうとする。―――殺すと云う言葉が穏当でないなら、死に至らしめようとしている。そうしてそのために、その人をなるべく多くの危険へ露出させる。その場合に、その人は自分の意図を悟らせないためにも、又相手の人を其処へ知らず識らず導くためにも、偶然の危険を択ぶよりほか仕方がありません。しかしその偶然の中に、ちょいとは目に付かない或る必然が含まれているとすれば、なおさらお誂え向きだと云う訳です。


谷崎潤一郎途上」より〜

ちなみに『放送禁止 ワケあり人情食堂』に出てくる“3人の□□”について「入れ替わる意味がわからない」「あれは結局何をやりたかったの?」ともやもやしてる方は、乱歩の「D坂の殺人事件」の後半に出てくる【心理学と犯罪】【証人の記憶】のあたりを読んでみると、どんな実証実験に付き合わされたのか理解できるかとおもいます。

犯人は、何か、人の目にふれても、それが犯人だとは気づかれぬ様な方法で通ったのじゃないだろうか、そして、それを目撃した人はあっても、まるで問題にしなかったのではなかろうか、とね。つまり、人間の注意力の盲点――我々の目に盲点があると同じ様に、注意力にもそれがありますよ――を利用して、手品使が見物の目の前で、大きな品物を訳もなく隠す様に、自分自身を隠したのかも知れませんからね。そこで、僕が目をつけたのは、あの古本屋の一軒置いて隣の旭屋という蕎麦屋です」


江戸川乱歩D坂の殺人事件」より〜

ミュンスターベルヒが賢くも説破した通り」と明智は始めた。「人間の観察や人間の記憶なんて、実にたよりないものですよ。この例にある様な学者達でさえ、服の色の見分がつかなかったのです。


江戸川乱歩D坂の殺人事件」より〜