死生観
よく笑うお年寄りに囲まれながら『川っぺりムコリッタ』を観る。 『かもめ食堂』以降の荻上直子作品では一番好き。食べ物がひたすら旨そうで、空腹で観なくてほんとに良かった! 独りで凝り固まって抜け出せなくなってる人は、『かもめ食堂』における小林聡…
先日放送された『クレイジージャーニー×奇怪遺産inアメリカ』はとってもよかった。NHKでもう見たしなあと大して期待してなかった“アインシュタインの脳”も、展示してるムター博物館の紹介がメインだったし、お目当ての“死体農場”も顔以外ぼかしかけずにしっ…
「SWITCHインタビュー 前田司郎×五味弘文」を見る。前田司郎さんていうと大好きなNHKドラマ『お買い物』『徒歩7分』の脚本家ってイメージが強く、お化け屋敷プロデューサーの五味さんが対談相手とはいえ死者の話がメインに据えられるとは思わなかった(石井…
2011年1月23日に放送された法医学者・養老孟司センセと社会学者・宮崎哲弥さんの対談。「人間は環境の内部なのか?外部なのか?」「意識と行動はどちらが先か」「死者と生者の線引き」「意識は常に“同じ私だよ”と言ってくれる」など非常に興味深い話が次々と…
MXテレビ「ゴールデンアワー」でやってた世界の死刑・自殺・葬式事情に関するトークが面白かった。インドの死刑執行人は世襲制なのか(最近は後を継ぎたがらない子供が増え、執行人不足に悩んでるとか)。 その昔、死体写真家の釣崎さんが撮ったドキュメンタ…
本屋へ行ったらこんな文庫が出てました。実録 死体農場 (小学館文庫)作者: ビルバス,ジョンジェファーソン,Bill Bass,Jon Jefferson,相原真理子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/12/05メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 157回この商品を含むブログ (4件…
来年正月に公開が予定されてる金城武主演『K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝』。その原作者である劇作家・北村想氏のブログに、昨年暮れ、こんな記事が上がっていた。 希死感(@北村想ポピュリズム) 鬱病を患ってる人の「希死感(自殺念慮)」というものが…
「なんで園監督なの?」ってのが気になって園子温監督がゲストで呼ばれるこの日に観に行くことに決めました(どうやら園さんが「自殺サークル」の脚本を執筆してる時にリトルモアから「釣崎さんの死体写真に詩をつけてほしい」と依頼され、その時に見た写真…
ここ1年ぐらい、余計なこと考え過ぎてぜんぜん感想書けないでいるけど、日が経っても頭の隅にこびりついてることがあるんで、この際まとめて書き出しとこかなと思う。いや、書かないかも(どっち?)。とりあえずタイトルだけ列記。無駄にアンテナあがりま…
前回のつづき。 「死」はあまり怖くない、ということで、その理由について思い当たる事柄を延々と話してきわけだけど、じゃあ「死体(遺体)」はどうかというと、こちらは「怖い」。子供の頃の怪奇・怪談話に出てくる「死体」というのは、ほとんどが「幽霊」…
「人生」にはまず「はじまり(=誕生)」と「終わり(=死)」があり、そこはもう絶対に動かせない。その代わり、始まりと終わりの間をどう埋めてゆくかはこちらにも選択権がある、、、というような話を前回した。実は似たようなことを言ってる映画がある。…
前回のつづきです。 「人間、いつかは死ぬと思うと、何をやっても虚しくなることがある」という話をよく耳にする。先日フジテレビで、或る末期がん患者のドキュメンタリーが放送された。彼は「原発性肝細胞ガン」という肝臓の血管に出来る珍しい癌を患い、余…
前回のつづきです。 大概の人は「死ぬのが怖い。終わりのある人生なんてイヤだ」と言うけれど、ぶっちゃけた話、私は「永遠に続く生(せい)」の方が怖い。何故そう思うのか。実は幼い頃にそのような思想を植え付けた作品が存在したのです。 『銀河鉄道999』…
突然ですが、皆さんの死生観ってどんなもんですか? 私はといえば、こどもの頃から幽霊、幽霊言ってるだけあって、もちろん信じてますよ、死後の世界。ま、三途の川を渡ってどうこうなんてものは想像してませんけど、死後も意識はなんらかの形で残ると思って…
1回限りの上映ということで観てきました。立ち見になるかもと思い早めに行ったけど、並んでたのは20人ぐらい。階段で待ってた時はものすごい蒸し暑くて倒れるかと思った。開場後は客が続々と押し寄せ、予想以上の立ち見大入り満員。開演時間も微妙に遅れ…
数年前、福井県に住む母方の爺ちゃんが死んだ。身内の葬式に出たのも、死んでる人を間近で見たのもそれが初めてだった。連絡をもらって東京から駆けつけると、爺ちゃんはお棺に収められる直前だった。死後、既に2日経っていた。白装束を着せられ居間に寝か…