『ジャンクフィルム 釣崎清隆残酷短編集』を観た(@アップリンクX)

「なんで園監督なの?」ってのが気になって園子温監督がゲストで呼ばれるこの日に観に行くことに決めました(どうやら園さんが「自殺サークル」の脚本を執筆してる時にリトルモアから「釣崎さんの死体写真に詩をつけてほしい」と依頼され、その時に見た写真から脚本を書く上で強くインスピレーションを受けたらしい)。直前に釣崎さんのインタビューがかのx51.orgに載り150近くブックマークされてたので「あの狭い場所に立ち見大入りだったら辛すぎる〜」と思ったけど、そこまで酷いことにならなくて一安心。映画も良かったけど(特にタイの死体洗い祭りが秀逸。三千近い遺体を何百人という人が一斉に墓から掘り起こして洗ってるの。しかも皆笑顔でネガティブさの欠片もない。画面に充満する「生」のエネルギーに圧倒されてちょっと参加したい気分になった)、トークショーがまたすごく良かった。相手が園さんということもあってか、釣崎さんの戦闘モードも「オロスコ」の時よりかなり解除されており、とても素直な感じでいろんなことを語ってくれました。映画の上映は渋谷アップリンクX(毎週木曜レイトショー)において8/16(木)まで続きますので、「死体ってなんだろう?」っていう興味が少しでもあるならば損はさせません。是非足を運んでみてください。とりあえず今は二人が話題にしてたソクーロフの「セカンド・サークル」(ホンモノの遺体が「父親」役で出演。釣崎さんも「ロシアの特権」と羨ましがってた*1)が観たい。そして交通事故で死ぬのだけは絶対イヤだ(あんな姿、残された家族には見せられない。ガンバッテ病気で死ぬ)。


ジャンクフィルム [釣崎清隆残酷短編集] [DVD]

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*1:何故「ロシアの特権」なのかはX51.ORG : "死体なき国の死体写真家" ―釣崎清隆インタビューを参照されたし