『イノセンス』を観た(@シネコン)

近所のシネコンで観てきました。客は30人ぐらい。鈴木Pの宣伝の甲斐無く、9:1の割合で男だらけ(爆)。


これがR指定(つーかPG12ぐらい)にならないなんて映倫はアホだと思う。残虐描写は防衛本能が働くから別にわざわざ制限する必要はないのだ。嫌な映像は自然と目を背けるでしょ? 一番怖いのは、そういうものを突破してダイレクトに脳みそに入ってくるやつなんだよ。ハッキリ言って、押井さん、やりすぎ(苦笑)。冒頭の人形誕生(?)シーン観てたら、脳みそ持ってかれるかと思って、なんか、涙でてきた。。。画面がいちいち前に飛び出過ぎなんだよ。もう二周りぐらい引きで撮ってくれよ。二次元映像観てるとホッとする。


3Dバーチャル世界の隙の無さが怖いのです。
人形の虚無でありながらなんか見通してそうなところが怖いのです。


出来れば大塚娘と一緒に、消えて無くなって。


観るなら是非映画館で。でも、子供には見せちゃダメです。絶対、脳みそ持ってかれる。



−追記−
イノセンス』観てたら、乱歩の「押し絵と旅する男」と「人でなしの恋」を無性に思い出して、トグサがのぞき穴を覗いたときに「押し絵〜」とリンクしちょっとビビッた。「押し絵〜」を思い出すと、京極夏彦の「魍魎の匣」がもれなくセットで記憶から引きづり出される上に、『西大后』のダルマ娘も思い出し、なんかずるずるといろんな記憶が引きづり出されて、結局どんな話だったかよく覚えてなかったり。


ああ、国際フォーラムで1月までやってた「人体の不思議展」、見に行っとけば良かった。人形たちの皮膚がピラ〜ンな感じはこれにそっくりだよね。