「Aマッソのがんばれ奥様ッソ」スタッフが今年の年末もBSテレ東で新作「このテープもってないですか?」やります!(12/27(火)夜11時〜3夜連続)

いやー、今年はないのかと思ったら、今年もやるじゃん! いとうせいこうが出る時点で視聴は確定してたけど、これがそうだったとは思わず、危うく録画せずにリアルタイム視聴で済ますとこだった(汗)。「がんばれ奥様ッソ」で検索かけてくれた皆さん有り難う。あなたたちが検索かけてくれなかったら公式サイトまで調べにいかなかった。本当にありがとう!

BSテレ東『テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?』
12/27(火)〜12/29(木)夜11時〜11時半 三夜連続

このテープもってないですか? (@konotape) / Twitter


去年、4夜連続の特番「Aマッソのがんばれ奥様ッソ」を制作した大森時生プロデューサーが今年の年末も3夜連続の特番を担当! 最後までぜひご覧ください!(ネットもテレ東、Tver他で見逃し配信します)

【出演】いとうせいこう井桁弘恵水原恵理(テレビ東京アナウンサー) / 坂谷一郎、朝戸わたる、四つ木寿郎(放送作家)、岡崎茂一(ジャーナリスト) 他【ゲスト】花村みどり(アイドル)、生島勉(映画監督) 他

大森プロデューサー コメント
視聴者の皆さまのおかげで、貴重な番組を放送することができました。
皆さまのおかげで、過去と現在が、一本の線で繋がる感覚がありました。有難うございます。

第一夜

かつて放送された伝説の番組も、今や処分されてしまってどこでも見ることができない!そこで今回視聴者の皆さまから、それを録画したビデオテープを大募集!
(配信終了:1月24日(火)23:59まで)

第二夜

今夜も伝説の番組が大復活!「坂谷一郎のミッドナイトパラダイス」のいとうせいこう井桁弘恵役行者にしか言えないパノプティコンの親和性も
(配信終了:1月25日(水)23:59まで)

第三夜

芒に月、出鱈目の坊主が真っ黒に塗り潰した枯尾花。花の蕾の羽化と同時に裏返った全展望監視の円筒形、円筒と管と消化管、胃袋以外のすべてを露出した両生類。
(配信終了:1月26日(木)23:59まで)

同封されていたVHSテープ(配信のみ)

同封されていたVHSテープの映像
(配信終了:1月26日(木)23:59まで)



ちなみにフジ『世界で一番怖い答え』も年末に放送されます。
12/29(木)25:25(12/30(金)深夜1:25)からです。放送禁止系ファンの皆さんはお楽しみに!(充実してきたーーーー!)



追記(2022.12.30付)

視聴しました。「Aマッソのがんばれ奥様ッソ」とは全く違う構成で、更に攻めた番組でした。
初見だとまったく意味不明な台詞しか言わない、とち狂った第三夜はすべてがヒントです。
ただ、仕掛けがわかっても、そのやり方で見返すのは止めた方がいい。
もう戻れない。
ヒント探しという新たな楽しみを手に入れる代わりに、気づかなかった頃の脳みその構造にはもう戻れない寂しさがつきまといます。


最後のスタジオ3人の言葉からは、仕掛け意外にも裏設定がありそうな雰囲気だけど、ぼんやりとしか辿り着ける気がしないのでネットの神様に任せます。

追記(2023.1.3付)

正月中に実家で暇してたのでTwitterで感想漁ってたんだけど、映像にほどこされた「仕掛け」に気づく前に、仕掛けに気づかせるために吐かせた台詞で「設定の深読み考察」に入ってる人が多くて勿体ない。まずはもっと単純にとらえて、「つぼみに戻る花、屋上に浮かび上がる死体」等々、何故、みんな逆のことを言ってるのか考えることから始めたらいいと思う。「見えちゃいけないものが見えてるおばあちゃん」「暗がりから出てこない息子」等々。「暗がりから出てこない」っていうのを逆に捉えるとそれはつまり? こちらからしたら「出てこない」なのかもしれないけれど、向こうからしたらどうだろう。まずは「仕掛け」を楽しんで。深読み考察はそのあとでも全然遅くない。


以下、「仕掛け」に関する決定的なヒント
「怖いから昼間に見ます」て呟いてる人もいたけど、昼間じゃダメなの。夜観て欲しい。例えば、ホラー映画ってもともと真っ暗な劇場で観ることを前提としてるから、テレビで放送すると画面が暗くてなんも見えなかったりするじゃない。明かりのついた部屋から暗い夜の窓を見たって、ガラスに反射したこちらの世界の像が邪魔をして何も見えないじゃない。そういうとき、どうする? 「ええ? なに? 暗くて見えねー」って思ったところ、いくつかあったはず(全部にいるとは限らないけど)。井桁ちゃんが「夜だからこそできる芸当」て言ってたけど、それに対していとうせいこうさんは「暗いから夜って名付けた」て返したよね。「夜」を「暗い」に置き換えると? いとうさんはこうも言った。「高低差があって初めて生まれる」「必ず死角がある」「黒みがかった画面のすみの両端とか当時の空気感が出ている」。さ、これを踏まえた上でもう一回環境を整えて見直そう。もしくは片っ端から写真を撮って「あとはちょっと調整すればいいんじゃないかな。僕、私は暗いところが見えないんです(by 岡崎茂一)」「暗いところが見えないのと見たけど嫌がってるていうのは同じ事(by 坂谷一郎)」。おや? 赤ん坊の泣き声が聞こえた。おーい、暗がりから出てこないと坂谷さんみたいになっちゃうぞー!(いや、私、坂谷さんみたいになりたくないので、↓「同封されていたVHSテープ」に映ってる人のように真っ暗闇の中でテレビを見ます)


追記(2023.1.15付)

制作者列記しておきます。

【構成】梨 / 竹村武司 長崎周成 西村英樹 【編集】橋口愛 罍佳絵 【MA】千葉太朗 【CG】山本淳史 【音楽】鏑木太郎 【技術協力】BIG VOICE 東京オフラインセンター 【美術】岩本朝美 【タイトル】膝を舐める 前川陽介 【モニター】東京チューブ 【メイク】山田かつら 【ヘアメイク】くつみ綾音 美名子 柳下綾音 加藤尊子 石井まな 【衣装】中村もやし くつみ綾音 竹田春南 【デスク】出家李紅 【AP】鈴木淳司 【AD】池原悠吾 【演出】酒井善三 / 西古屋竜太 【プロデューサー】溝田和司 秋葉祐太朗  李炳錫 【演出・プロデューサー】大森時生 【チーフプロデューサー】内田久善 【制作協力】Qinc. 【製作】BSテレ東 テレビ東京 

【第一夜撮影協力】畠山隼一 蓮池貴範 川口諒太郎 寺倉森太郎 百々保之 小嶋貴之 木許昌子 吉川柳太 田中尚仁 小田篤 山下ケイジ 山田海人 山本なつ紀 土井光 
【第二夜撮影協力】畠山隼一 蓮池貴範 川口諒太郎 寺倉森太郎 百々保之 畠山友梨 小林実結 錫木ゆうり 山本紗世 永田みゆき
【第三夜撮影協力】畠山隼一 蓮池貴範 川口諒太郎 寺倉森太郎 百々保之 吉川柳太 田中尚仁 木許昌子 葛原大 松浦祐子 藤澤悠人 小林雄二 山﨑明美 土井光 

構成で参加してる「梨」さんは、オモコロで活躍してるライターさんで、以下のサイトでこれまでの作品を読むことが出来ます。

そのうちのひとつ、「まかりくがい」という作品が今回と同じ「仕掛け」を使ってるので、真っ黒な画像をいろいろ調整して確認してみてください。



尚、大森時生プロデューサーと今回構成で参加してる放送作家の竹村武司氏は、2023年元旦に放送されたNHK「あたらしいテレビ 2023」の若手制作者座談会に揃って出演。番組で紹介された情報によると、大森Pはテレビ東京入局4年目の超若手プロデューサー。見た目も20代後半な感じですごく若くて驚いた。座談会の進行役としてAマッソの加納ちゃんが出ており、Twitterで話題になるのと視聴率は必ずしも一致しないという話から『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』の視聴率に関する興味深い話へと移ったので一部書き起こしておきます。

加納 ウソみたいな視聴率やったんですよね?
大森 そうですね。視聴率0.0っていう…(一同爆笑)
竹本 0.0?
原田 切り捨て?
大森 切り捨てです。
竹本 皆無だもんね。
大森 朝9時にメールで来るんですけど、メールでブーって来て一応開いてみたら、視聴率0.0%って書いてあって。
加納 大森さんて結構ポーカーフェイスっていうか、表情わからないじゃないですか? 「ちなみに視聴率ってどうやったんですか?」て大森さんに聞いたんですよ。「限りなくゼロです」って(笑)。そんな言われることある? 人生でも無いと思う。フツーの顔で「限りなくゼロです」って。ビックリしましたね。


(注:原田(CX「ここにタイトルを入力」を手がけたフジテレビ入局3年目の原田和実ディレクター))

自分もTwitterやってないんで、『奥様ッソ』はやってるのは知ってたけど普通の奥様向けバラエティだと思って観なかったし(Aマッソごめんね)、今回もいとうせいこうさんが出て無かったら見逃してた可能性が高いので、BSで放送するにあたりキャスティングにいとうせいこうを持ってきたのはいろいろ考えてるなあと思いました(いとうさんは長年に渡りテレビで積み上げてきた実績があるので、よく分からない番組や一見つまらなそうな番組でも「彼が出てるなら一応チェックしてみようかな」ってなる視聴者は一定数いるからね)。


ちなみにこれからどんな番組を作っていきたいかという話題の中で大森Pは次のように語っていました。

大森 僕がテレビでやりたいことっていうのは、感情を強く動かしたいっていうのがやっぱりあって、言い方が難しいですけど、観た後に吐き気を催させたいというか(一同笑)、笑った後に笑ったことを後悔して吐きそうになるっていうものを作りたくて、基本的になんて言うんですかね、嫌な気持ちにさせたいという欲が強くて、その欲が僕の中で一番最上位にある欲なので…

これは期待できる(笑)。いいのよ、テレビなんてどうせ誰も見てないんだから。前回はAマッソでお笑い好き、今回はいとうせいこうで教養・サブカル系好きにアピールしたので、次回はどういうキャスティングで攻めてくるのか。今年の年末も楽しみにしております!(年末以外でやるときは見つけづらいのでもっと大々的にアピールして)


追記(2023.1.17付)

大森Pに関する記事がいくつか見つかったのでまとめておきます。2022年の若手映像グランプリで優勝したときに26歳ってことは、いま、26〜7歳ってところか。