逆流性食道炎がまた悪化してきたので医者に行った。前回もらってめっちゃ効いたネキシウムカプセルが欲しくて行ったのだが、「最近、便がちょい固めでなかなかすっきり出ないのです」と言ったおかげで、胃腸薬の他に、便通を促すお薬ということで「グーフィス」という謎の新薬を処方される。話によると、脂肪分の消化を助ける胆汁酸が小腸から吸収されるのを阻害するお薬で、胆汁酸が小腸から吸収されることなく大腸に流れこむことで大腸の動きを活発にし、水分分泌を増やして便通をよくする作用があるらしい。食前に飲まないと効果が間に合わないので忘れず食前に飲んでくれと言われた。飲むのは1錠(5mg)。足りなかったらもう1錠追加して良いとのこと。食後、6〜8時間ぐらいで効き目があるというので20時ぐらいにご飯を食べ、0時過ぎに床についたわけですが、それから2時間後ですよ。夜中の2時、突然目が覚めたと思ったら、何やら腸がぐるぐる動く。すげえぐるぐる動く。これはなんか既視感が。。。コーラック先生で死線を越えそうになったときのことがふいに思い出され、急いでトイレに駆け込むと、まあ出るわ出るわ。先生、「便通をよくするお薬です」どころか普通に下剤じゃないですか! 速効「グーフィス 効き過ぎる」で検索かけたけど、ほんとに今年出たばかりの薬らしくたいしてヒットしなかった。なんだろ。通常出てる胆汁酸を大腸に送ってるだけなのにこの効き目って、人より胆汁酸が出過ぎてるんだろか。それとも夜に油もの食べなかったから? こんなん2錠も飲んだら、脱水症状で死ぬで。一応、今晩も飲んでみるけど(チーズと豚肉食ったから多少は大腸に行く前に消費できるだろう)。
関連:
新薬読解?グーフィス:あたらしい便秘のくすり
腸肝循環〜コレステロール分解・排泄のメカニズム(※胆汁の役割)
↑2つめの記事、すごいわかりやすかった。なるほどねえ。そういう理屈なのか。「はたらく細胞」でやって。
-追記-
便秘の新薬グーフィスが効き過ぎるといったが、あれは撤回だ。2日目、3日目はそうでもない。食べ物で変わるのかなあ。油もの食べると胆汁酸使い切って大腸までまわってこないからあんま効かないとか(と適当なことを言ってみる)。とりあえず、食事中に飲むヨーグルト飲んだ2日目はうんともすんとも言わなかった。
-追記-
グーフィスは「胆汁酸トランスポーター阻害剤」と言って、胆のうから放出された胆汁酸のうち使い切れなかった分が小腸で再吸収されるのを阻害するお薬。小腸から吸収されることなく大腸まで送り届けられた胆汁酸は、その作用によって大腸内の水分量を増やし、且つ、自律神経を刺激して大腸の蠕動運動を亢進させる。これにより便通が促される。胆汁は食事内の「脂肪」「油」に反応して大量に分泌されるので、油脂分の少ない食事だと胆汁自体があまり出ない(=胆汁酸の量が少ない)ので利きが悪くなる。特に夏場は、暑くて脂ものが食べれない(=胆汁酸があまり出ない)、且つ、飲んだ水分が汗で出て行ってしまう(=大腸での水分吸収率が高くなるor大腸内への水分分泌が減る)ため、グーフィスを飲んでもあまり効かない場合は食事内容と水分摂取量を見直してみるとよい。ただし、この理屈だと、私のように油ものを摂らず粗食だった初日の方がグーフィスが効いて、油もの&飲むヨーグルトを摂取した2日目の方が全然効かなかったというのは解せない。初日の食事の中に思った以上に脂肪が含まれていたのか、はたまた飲むヨーグルトが胆汁酸の働きを阻害しているのか。
⇒更に調べたら、胆嚢から胆汁を絞り出すには「卵黄」が有効らしく、胆嚢の収縮実験に「卵黄」を使った研究論文がいくつも見つかった。卵黄摂取後、60分ぐらいで胆嚢収縮がピークに達するとのこと。確かに初日は「納豆卵かけごはん」を食べたわ。それか。
ちなみに、ヨーグルトとの関係を調べたところ、ガセリ菌SP株ヨーグルトの「ガセリ菌SP株」には胆汁酸とくっついて胆汁酸の働きを阻害したり、腸壁にバリアを作る作用があるので、これと一緒に飲んで利きが悪いって人は一度疑ってみるといい。乳脂肪自体は胆嚢収縮の作用があるが、私が普段よく飲むブルガリア飲むヨーグルトと胆汁酸の関係はよくわからなかった。
-追記-
↓糖と胆汁と下痢の関係。大腸内の水分量が増える理由。
↓下痢と便秘のメカニズム。図解付きでとてもわかりやすい。水分量をコントロールするのは大腸における「蠕動運動」「水分吸収」「水分分泌」の3点がポイント。
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