『ターミネーター2 3D』は原爆3D映画のパイロット版だった

なにかと抵抗が強く頓挫してるジェームズ・キャメロンの原爆3D映画『JIGOKU(仮)』ですが、こんな感じに仕上がるんじゃないかというイメージだけでも掴みたい人は現在公開中の『ターミネーター2 3D』を観に行ったらいいと思う。液体金属製ターミネーターT1000がにゅるっと飛び出してくるさまを楽しむための3D化&再上映と思って観に行ったら全然違った。メインはそこじゃなかった。オープニングに繰り広げられる近未来世界での戦闘シーンと、核爆発により燃え広がる炎、倒壊する街並みに炭化して吹き飛ぶ人体。これらのシーンを3Dで見せたいがために今回の3D版が作られたのではないかと思えるぐらい2Dで観たとき以上の凄まじい臨場感が味わえます。


↓これらシーンを3Dバージョンで観てみたい人はこの機会に是非。ちなみに視野がIMAX状態になるぐらい前方の席で観てください。
The Nuclear Apocalypse Scene Terminator 2 1991 HD


Terminator 2 - Opening Scene (HD)


Terminator 2 Theme - 1080p - High Quality


映画『ターミネーター2 3D』公式サイト


AIの進化やそこから始まる核戦争など、公開当時より身近に感じられる部分も多く、改めて見直してもムダの少ない名作だと思う。これなんで8月11日公開だったんだろう。もう1週前倒しして8月6日・9日の原爆記念日に公開できたらもっと良かったのに。


それと不思議なのが、3Dって、カメラ移動がスローで、地面が映るぐらいのローアングル、もしくは圧迫感が出るぐらいの接近撮影がもっとも3D効果が出やすいんだけど、本作の場合、「3D効果を高めるために本編をトリミングしたのかな?」と思うぐらいここぞというシーンでアップが多用され、ローアングルからの撮影も随所にみられて、撮影当初から3D公開を意識して撮ってたんじゃないのかと疑いたくなるぐらい。公開は1991年なのに(ちなみにマイケルジャクソンの立体映画「キャプテンEO」が87年です)。どういうことなんだろう。



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