重しがとれる

長年勤めたマンションの役員理事を卒業した。なり手がいない上に、病気や身内の介護で毎年離脱する人がおり、人数ぎりぎりの中運営されてた理事会だったが、去年・今年と新任理事がまとまって入ってくれたおかげでようやく卒業することができた。入ってからずっと議事録担当だったが、ここ2年ぐらいは肩こり頭痛が酷くて体力的に負担になってたのと、去年入った新しい理事さんと昔からいる理事さんのそりがほんとに合わなくて、理事会のたびにイラっときてたのが地味にストレスだった。


総会が終わり新規理事が決まった翌日、なんだかいつになく身体がふわふわしてるのを感じた。あれもしたい、これもしたい、あそこへ行きたいという意欲が次々湧いてくる。


その結果、、、




散財した(汗)。 カード会社からの明細見て我に返る。   ←いまここ



でもまあ、なって良かったよ。途中震災を挟んだこともあり、マンションの構造や緊急時にオートロックやエレベータがどうなるのかといった設備管理の仕組みはほぼ把握できたし、実はその昔飛び降りがあったとか、○○号室と○○号室はゴミ屋敷だから要注意とか、○○号室が夜逃げしたとか、○○号室はトラブルメーカーだとか、駐車場に置いてるパイロンや掲示板の画鋲を気軽にもらっていっちゃう人が結構いるとか、寝に帰ってるだけだと知らない情報がいっぱい入ってくる。


それから「老い」についてよく考えるようになった。


幸い、任期中に孤独死する部屋は出なかったけど、60歳前後の理事が多かったこともあり、高齢でひとり暮らししてる住人についてはきっちり把握して声かけできる体制は整えた方がいいんじゃないかという話はよく出たし、なんというか、年配の理事を見ていると、これはその人の「性格」ではなく「老いからくる症状」なんだろうなという言動が年々増えてくるわけですよ。特定の話題が議題に上がると「一語一句変えることなく毎回同じ体験談を持ち出してくる」とか、「柔軟さが失われ0か1しか認めない」とか、「些細なことで激昂するようになったなと思ったら脳卒中で倒れる」とか。しかも、徐々に変わってゆくのではなく「去年こんな人じゃなかったよね」っていうぐらい突然言動が変化することもあり、自分もいずれこうなる日がくるんだろうなと、そうなった場合、どこまで自力対処できるかってことを、かなり真剣に考えるようになった。



・・・「重しがとれる」ってタイトルだったのに暗い話になった。ま、いっか。


とりあえず今年は身軽になった分、積極的に外へ繰り出す所存。
まずは「上野動物園に行って、女王サマの求めに応じ続けた結果、精気を吸い尽くされ貧相にしなびたハダカデバネズミの王様たちを激写してくる!」ってのを目標に頑張りたいとおもう。