『西遊記』を観た(@シネコン)

もともとドラマもたまにしか観てなくて「多部ちゃんが超絶カワイイらしい」という理由だけで重い腰上げて観に行ったら、案の定6歳児ぐらいの気分で観てちょうどいい作品(「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」+「スーパー戦隊」シリーズの戦闘アクションって感じ)で、「多部ちゃんかわいー!可愛すぎて死ぬー!」ぐらいしか言うこと無かったんだけど、観てる途中でちょっとだけマジメに愚痴りたくなった。なんでかっつーと、三蔵法師の「生きるとは…」っていう説教や、悟空の「約束ってのは…」「人間にもひとつだけスゲーところがある。それは…」っていう語りが思いのほか良かったんですよ。グッとくるいい台詞だったんですよ。だったらね、坂元裕二よ、と。もうちょっとその台詞に向かって盛り上げてゆくようなドラマ作りが出来なかったのかと。谷原章介の役はそのためにいるんじゃねーのかと。『妖怪大戦争』クラスまで来いとは言わないが、いくら幼児向けとはいえドラマ部分の手ぇ抜くにもほどがあるぞと。アニメを見習えアニメを。そして私は澤田鎌作監督にもひとこと言いたい。正直なところ、澤田監督は多部ちゃんのことが「好き」でしょ? もうね、明らかに多部ちゃんだけ可愛く撮りすぎてる(笑)。これ観たら、水川あさみ深津絵里も「なんで私はレギュラーなのに!なんで?!なんでなの監督!」って嫉妬するにきまってる。一人だけ何着もいろんな衣装着させてもらって、雪で戯れるシーンなんて完全に「多部未華子in西遊記」っていうイメージビデオじゃん(かわいい〜)。まあ、私は“多部”部なのでいいですけど、他の人はどうなのかなとw。そこがちょっと気になりましたよ。カントク!この際だから白状してしまいなさい!w(追記:あ、「w」「(笑)」とか入れてないと多部ちゃんだけフューチャーされてることにすごく苦言を呈してる人みたいなので修正。)


そういえば、スタッフロール見てたら「memory of 高瀬比呂志」って追悼文がクレジットされてた。『西遊記』も高瀬さんが撮る予定だったのかなあ。あ、もしかしたら『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』か。慎吾くんを始め、亀山Pとか特撮の尾上氏、絵コンテのヒグチ氏、美術の清水氏等、スタッフがかなり『西遊記』とかぶってるもんね。


それからひとつ注意を。アッと驚く(こんなスゴイ人が!っていうんではなく、なんでこの人が?wってちょっと笑っちゃう類の)キャスティングがなされているので、パンフレットは観賞後にお読み下さい。

西遊記 スタンダード・エディション [DVD]

西遊記 スタンダード・エディション [DVD]