『ドラムライン』を観た(@シネクイント)

昨日シネクイントで観てきました。初回1000円ということもあってか、平日なのに8割ぐらいの入り。やはりブラスバンド目当てが多いようで、年齢層も20代から60代までと幅広く、2:8ぐらいの割合で女性の方が多かった。劇場側もそれを当て込んでか、来日公演の決まった『ブラスト!』やこれから公開される『永遠のモータウン』の予告を真っ先に流してた。でも、あの客層で『ババアゾーン』の予告を観るのは辛いっすよ(苦笑)。
作品の詳細は以下の通り。

『ドラムライン』 4/10(土)〜5/28(金)まで


【監督】チャールズ・ストーン3世【脚本】ショーン・シェップス
【音楽】ジョン・パウエル 【音楽製作総指揮】ダラス・オースティン【配給】20世紀フォクス映画
【出演】ニック・キャノン/ゾーイ・サルダナ/オーランド・ジョーンズ/レオナルド・ロバーツ
119min/アメリカ/ビスタサイズ/2002年
□上映館:シネクイント


【STORY】天才的なドラムの腕前を買われ、アトランタにあるA&T大学の名門マーチング・バンドにスカウトされたデヴォン(ニック・キャノン)。A&T大学はライバル校モーリス・ブラウン大学との優勝を賭けた対決を控えていた。入部早々鮮やかなテクニックで周囲を圧倒するデヴォンだが、協調性のない彼の態度は「1バンド、1サウンド」を守るチーム・リーダー、ショーン(レオナルド・ロバーツ)の反感を買い、早々に対立。自らの才能に溺れたデヴォンの言動は、やがてバンド・メンバーや監督(オーランド・ジョーンズ)との決定的な軋轢を生むことに…。

ドラムライン [DVD]

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不覚にも泣きましたね(笑)。ドラマ部分に関しては、王道の割にキャラクター設定甘いし、話の作りやドラマの盛り上げ方もヘタクソで、脚本のおかげで泣いたと思われるのはムカツク! そこは断固否定しときたい。ぼろくそ言ってるけど、ブラバン経験者なら迷わず観とけ、ドラムの音に血湧き肉躍る奴も迷わず観に行け、『SLAM DUNK』読んでミッチーの「安西先生、バスケがしたいです」にだだ泣きする奴もできれば観にいっとけってな作品には仕上がってます。マーチングバンド、ドラム対決は間違いなくいいっすよ〜!(嬉) サントラ即買いして、1,15,16曲だけつなぎリピートしまくり*1


以下ちょっとネタバレ。


中身はあらすじ読んだ通りのスポ根青春もので、結末の展開も想像通り。それ以上でもそれ以下でもないのだけれど、なんだろなあ…。「お前にはバンドに対する愛があった」とか「そんなに叩きたければ一人でやれ。でも客が求めてるのはバンドの音なんだ」なんて臭い台詞にいちいちうるっときちゃうのは、部活やってた頃の思い入れ180%のせいなのか、はたまたスポ根アニメ、大映テレビに毒され脳内補完がゆきすぎたせいなのか…。やっぱり紙のピアノじゃダメなんだ!*2 監督がミュージッククリップ出身ということもあって、メインとなるドラムバトルシーンは、音だけじゃなく映像的にも迫力がある。撮影カメラが違うんですかね? スティックやシンバルの動く軌跡がものすごく鮮明なんですよ。で、決勝大会のパフォーマンスで、またうるっと涙が…。欲を言えば、ラストのドラムバトルでリーダーとデヴォンによるツインソロパートも観たかった。あと、ライバル校の大会での曲が俗物すぎで、あれで同点決勝っつーのは解せない。

*1:2-14曲は演奏曲ではなく挿入歌なのでパス。

*2:いや、そんな台詞、映画にはないです。誤解なきよう。