祝・原点回帰! 呪怨好きなら迷わず『ミンナのウタ』を観に行ってほしい!(ほんとにお願い!)

公開初日に清水崇監督の新作『ミンナのウタ』を観てきました。



主演は、清水監督が仕掛け人として参加してるTBS「モニタリング」の心霊モニタリングで、「ビビる姿がオトメ可愛い」と評判だったGENERATIONS。アイドル映画だし、そこまでコワくせず、むしろ恐怖と笑いの中間ぐらいを攻めてくるだろうと思ってました。ところが不思議なことに観劇直前に見たFilmarksだか映画.comで平均4.5なんて高評価がついてて、「またまたあ。公開初日だし、試写で観たGENERATIONSファンによる“GENERATIONSが超良かった!”って意味での4.5評価でしょ?」と普通に思ってましたし、完全に舐めきってました。さすがに初日終えたら点数落ち着いたけど、ほんとにね、してやられたわ。


あんまりネタバレしない方がいいので、↑上記以外の予告は見ないで欲しいんだけど、とにかく、時空がねじれたり、ループしたり、ヤバい戸建て住宅が出てきたり、ひとつひとつの行動に意味があったりと私の好きな清水崇がてんこ盛りで、呪怨のセルフオマージュというより、もう一回原点に戻って清水崇にとっての怖い物を作り直してみた感じ(ただしコメディシーンはあっても“過剰すぎて笑える”シーンは今回控えめ)。『リング』を観終わったときの劇場のあの空気とか、『呪怨』を初めて見たとき「いまマンションに住んでるから普通に見てられるけど、実家で呪怨は無理。見終わったあと、電気の消えた2階にもう上がれない。絶対伽耶ちゃん降りてくる。実家は無理!」て本気でビビったこととか久し振りに思い出して懐かしくなった。お願い!誰か中高生に口コミで広めて! 中高生に囲まれながらもう一回観たい!


特に、あのシーン。劇場がざわついた、あのシーンは、私が大好きな清水崇ならではのとある演出の直後だっただけに、嬉しさが先立って完全に油断した。久し振りにビビり散らかして不覚にも鳥肌を立ててしまった。『怪談新耳袋 劇場版』の「姿見」以来かもしれん。悔しい。


ああ、もう一回あのカセットテープ、最初から聞き直したい。そしてもう一回、あのシーンが見たい。さすがに一回見てるからもうビビらないですよ。「姿見」の時とは違うんで。その直前が大好きなの。画質が変わった時点で「うわっ!きたきた! これよ、これー! これ大好きなのー!(嬉)」てテンション高まるの。



いますごい清水崇のインタビューが読みたい(パンフは買った)。ほんとにねえ、ほんとに突然どうした?(笑)
ていうか小さく出てた「Japan ver」て何よ。海外verがあるの? 


ちなみにこれ、GENERATIONSのデビュー10周年を記念して企画された映画だそうで、LDHさん、清水崇を指名してくれてありがとう!



というわけで↑タイトルに戻る。






あ、一個大事なこと忘れてた。原点回帰なので、猫は無事ではありません。




↓インタビューはネタバレしてるので鑑賞後にお読みください。



清水監督は時空を越えて共闘するダークファンタジー撮ってくんないかなあ(『呪怨パンデミック』の冴えない女子高生と少年をベースに)。時空が歪んで過去と現在が交錯するシーンが大好きなの。もしくは工藤阿須加くんの心霊に対する恨み辛みを映画で晴らしてあげてほしい(あんな子、なかなかいない)。