7月より放送スタートしたフジのTVアニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』（略称はアンファルなのね）。身体を失い鳥籠におさめられた生首少女探偵・輪堂鴉夜とその一行による探偵ミステリーということで、怪奇世界における緻密な会話劇を得意とする高木登氏がシリーズ構成を担当しているのですが、先週放送された第5話から第二章がスタートし、高木氏がアニメ業界に進出する橋渡しをしてくれた小中千昭氏が（詳しくは「虚構推理2」インタビュー参照）、高木氏からのオファーで14年ぶりにテレビアニメに復帰いたしました。「14年ぶりって何が最後？」と思ったら、2009年の『地獄少女 三鼎 第二十話「地獄博士 対 地獄少女」』以来なのか。
結局、2016年にアニメ＆実写映画公開予定と言われていた「師匠シリーズ」（詳しくはこちら）は実現しなかったのね。
ちなみに高木さんと同じ「フジテレビヤングシナリオ大賞」出身である村井さだゆき氏も、小中さんと知り合ってアニメ脚本を手がけるようになったようで、なかなかのキーマンです。
＜月刊＞アニメのツボ クリエイターズ・セレクション「脚本家：村井 さだゆき インタビュー」
――さて、そんな村井さんが脚本家としてデビューしたきっかけは？
村井 『飛べないオトメの授業中』（93）で第６回フジテレビヤングシナリオ大賞で大賞を受賞し、局のプロデューサーとご縁ができて２時間枠の温泉が出てくるようなサスペンスドラマを書き始めました。そしてパソコン通信の「Nifty-Serve」で脚本家の小中千昭さんと知り合います。その流れでマッドハウスとご縁ができて、今 敏監督の『PERFECT BLUE』（98）の仕事をいただいたのが、大きな転機になりましたね。
閑話休題。
というわけで急なお話しですが、第二章スタートを記念し、第一章が本日23:59まで無料配信されることになりました。
【期間限定】TVアニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」一挙配信（第一話～第四話）【8/5（土）0:00～8/6（日）23:59まで】
第1話は主要キャストの出会い、第2〜4話が吸血鬼殺害事件の犯人推理を依頼される第一章となります。私は全話録画してるからいいのですけど（先週空き容量0で録画しくりそうになって危なかった…汗）、犯人がわかった状態で第一章を見返してみると、細かいカットにこめられた伏線や心理描写が手に取るようにわかり初見時よりめちゃめちゃ面白かったので、一度観た方も二週目オススメします。
ちなみに「え！？ 小中千昭なの？ 早く言ってよ。先週の第二章スタート見逃したよ！」という方は、水曜深夜0時より一週遅れでBSフジでも放送されますのでお録り逃し無きよう。第二章は、人と怪物が共生する倫敦を舞台に、怪盗アルセーヌ・ルパンの標的となったお宝を守るべく生首少女探偵・輪堂鴉夜や名探偵シャーロック・ホームズらが招へいされ、ルパン（と何故かその相棒となってる“オペラ座の怪人”）やモリアーティら犯罪一味と攻防戦を繰り広げるお話です。第二章はまるごと小中さんが担当とのこと。原作ありとは言え、久し振りのアニメ復帰でこんなデカい風呂敷を任されるとは…。↓こちらが第二章予告。
