アニメ制作会社グループ・タックが準自己破産申請

09年春公開に向け制作中という第一報から早2年、ようやく杉井ギサブロー監督の新作、宮沢賢治原作『グスコーブドリの伝記』の制作状況がタックの公式サイトに告知されたと思ったらこんなことになっちゃうとは...orz。

「タッチ」「まんが日本昔ばなし」など制作 グループ・タックが破産手続き開始(@ITmedia NEWS)


帝国データバンクによると、「タッチ」「まんが日本昔ばなし」「ふしぎの海のナディア」など人気アニメを手掛けたアニメ制作会社グループ・タック(東京都渋谷区)が8月31日、東京地裁準自己破産を申請し、9月1日に破産手続き開始の決定を受けた。負債総額は6億5000万円。


 1968年設立。テレビアニメだけでなく、タッチやナディアの劇場版、「銀河鉄道の夜」、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した「あらしのよるに」など劇場用長編アニメも制作。07年8月期には15億300万円を売り上げた。


 だが少子化の影響でテレビアニメのスポンサー撤退が相次ぎ、受注が減少。09年8月期の売上高は約5億9600万円に落ち込んでいた。業績回復に向け、新規受注の獲得やスタッフの削減などを行っていたが、今年7月に代表の田代敦巳氏が死去したことで体制の再構築が難航、事業継続を断念し、準自己破産を申し立てた。


関連:グループタック公式サイト

『夢見る機械』につづき『グスコーブドリの伝記』まで暗礁に乗り上げるなんて。どこかよそで引き継げないんだろか。『仏陀再誕』程度じゃダメだったか。楽しみがひとつ、またひとつと消えてゆくなあ。。。



これとは別に、個人的に気になってるのはギャラ未払い問題のあったビーワイルド。久しぶりに公式見たら、新作ラインナップが全部消えてた。
(株)ビーワイルド公式サイト
嶋田郁美原作『ローカル線ガールズ』の映画化とか、清水久典原作『死にゆく妻との旅路』(監督:塙幸成 出演:三浦友和,石田ゆり子)の映画化とかあったはずだけどやっぱ白紙になったのかなあ(追記:『死にゆく〜』は今年の1月に撮了済とのこと)。



一方、今年2月に民事再生手続きを申請していたシネカノンが再生に向け一歩動き出した模様。山場は9月22日の債権者集会。
シネカノン「再生計画案」、三谷一夫取締役に聞く(@文化通信.com)