結局フィギュアスケートで一番好きなのは“ステップ”という結論に至る

ようやく女子フィギュアが見られた。真央ちゃんが足引っかけたシーンは事前に聞いてただけに胃が痛む思い。でもツライ中よくがんばった。採点方法が変わってこの数年間ほんとに大変だったみたいだからね。その点をきちんとまとめてくれた人がいるのでついでにご紹介(全文転載するわけにいかないのでさわりだけ)。かつてあれだけ好調だった真央ちゃんが突如スランプに陥り、難易度の低い技且つ無難な構成で完成度を目指すのではなく、何故こうも果敢にトリプルアクセルに挑み続けたのか、挑み続けざるを得なかったのかがよくわかる内容になっております。

浅田真央選手が3Aにこだわるしかなかった理由
http://anond.hatelabo.jp/20100226200245


「そういうルールなのは分かったけど、じゃあなんで浅田真央はそれにあわせなかったの?」的な疑問も見受けられるが、あわせなかったんじゃなく合わせられなかった。
今季浅田真央はルッツも3-3もいれてないが、そもそもどちらも普通に出来ていた。
ざっくばらんにいえば、ここ2年ほどで回転不足判定やエッジ判定が滅茶苦茶厳しくなったのよ。
そんで、とんでもとんでも回転不足だとかエッジがだめだと減点されるようになってしまったので、飛べなくなった。
以前は認められていたジャンプが、五輪の前になって認められなくなっていく。矯正するしかないが、なにぶん小さい時から飛んでるジャンプだ。その癖を直すのは非常に難しい。数年かけるか、10代前半だったりすればまだ容易だが、厳しくなってきたのは治すのもそう簡単ではない年頃で、しかも五輪には一か八か間に合うか間に合わないか、というレベルだった。
なので、とりあえず五輪ではそれらを捨てることにしたわけ。
その回転不足の判定についても、いまいち釈然としていない部分があり、(〜中略〜)


そんなこんなではあったが、なんであれ、現実として、浅田真央の3-3はずっと回転不足をとられるようになってしまった。もともと浅田真央(安藤もだが)の3-3というのは、セカンドジャンプがループで、難易度が高い。(キム選手はトゥループで、ほとんど皆がこれ)点数も稼げるいいジャンプだったのだが、安藤選手も含め、女子のセカンドループはほとんど認定されなくなった。
だったらもっと簡単なトゥループをつければいいじゃないか、と思うかもしれないが、、、(※つづきはこちらで)


真央ちゃんがフリーで踊ったラフマニノフの『鐘』。なんであんな怒りに満ちた振りつけなのかと思ったら『鐘』って“激動の騒乱を告げる警鐘”の『鐘』だったのね。曲自体も好きだけど、終盤(3分40秒過ぎから)のロングステップはほんとだいすき。ぞくぞくする。

(※オリンピックの映像がなかったので、その前の四大陸選手権より)


そして日本男子初となる銅メダルを獲得した高橋大輔選手の『道』。こちらのステップも大好き〜。

(※オリンピックの映像がなかったので、その前の全日本フィギュア選手権より)


それからなんといっても8位入賞を果たし、いろんな意味で楽しみな鈴木明子選手の『ウエストサイドストーリー』。終盤(3分25秒過ぎから)のノリノリステップが超たのし〜。

(※こちらもオリンピックの映像がなかったので、その前の四大陸選手権より)


なんだかんだでステップの魅力、エンタテイメントとしてのフィギュアの楽しさを周知させた↓この人は偉大でした。


それにしてもせっかく真央ちゃんが3A決めたのに伊藤みどり選手の姿がないのは残念。NHKアーカイブでかつて放送した伊藤みどりドキュメンタリーを放送してくれんかなあ(あれは泣いたよ)。この人は子供の頃からすごかったというのがよくわかる。あの高速スピンなんてバターになって飛び散ってもおかしくないレベル。マジ、ビビった。


というわけでエキシビションは明日の朝9時からテレビ東京とNHK−BS1で生中継(夕方4時よりNHK総合で録画放送)。