検索されない公式サイト

あーもうイライラする! 前々から映画の公式サイト作ってる人に言いたかったことがあるので今日はぶっちゃける。


画像やflashだらけの凝りに凝って作った公式サイト、たくさんありますね。いまどきテキストだけという方が珍しい。
しかしそのせいで、特定の条件以外では検索に全くひっかからないサイトが存在するという現状をどうお考えですか?


ほんと不思議なんだよなぁ。公式サイトって見てもらってなんぼじゃん。どんなに充実したサイト作っても、検索でたどり着いて実際に見てもらえなきゃ意味ないじゃん。なのにそれを軽視してるとしか思えないサイトがいっぱいあるのはなんで? そもそもさ、公式サイトを運営してる人はオープンした後に自分とこのサイトがYahooやGoogleで検索できるかどうかってことをチェックしないのかな。素人だって普通にすることじゃん。それをなんで仕事として請け負った人がやらないのか不思議でならないんだよ。サイト制作のマニュアル本には「検索にひっかかりやすくする方法」とか載ってないの? 



とりあえず現状認識からいこう。


まずは、検索エンジンに何でもいいから映画のタイトルを打ち込んで、その公式サイトが上位何位に来てるか確認してみて(新宿・渋谷界隈で公開中(公開予定)の映画なら右サイドバーに一覧載せてるんでそっからみつくろってネ)。


Yahoo!JAPANGoogle
(例:google:"東京ゾンビ"



確認した? 「1位にきてる」って?
よーし、じゃあ次は映画のタイトルに主演俳優の名を加えて、再度検索してみて。


Yahoo!JAPANGoogle
(例:google:"東京ゾンビ" "哀川翔"


どうだ。それでも1位にくるか? 「きてる」って? おー、それは上出来なサイトだ。素晴らしいね!
東京ゾンビはこない」って? 上位10件にも入ってない? ・・・さあ、それはどうしてでしょう。



以下に、映画タイトルに役者名を加えても【検索されるサイト】と、タイトルに役者名等の余計な語句を加えると【検索されないサイト】をあげてみたので、トップページのソースを見比べてみてちょーだい。

■検索されるサイト■
「変身」(出演:玉木宏蒼井優佐田真由美山下徹大
  検索→google:"変身"] [google:"変身" "玉木宏"
「天使」(出演:深田恭子永作博美内田朝陽佐藤めぐみ
  検索→google:"天使"] [google:"天使" "深田恭子"
「スクールデイズ」(出演:森山未來金井勇太忍成修吾山本太郎市川由衣
  検索→google:"スクールデイズ"] [google:"スクールデイズ" "森山未來"
「晴れたらポップなボクの生活」(出演:矢部太郎カラテカ)、池畑慎之介片桐はいり
  検索→google:"晴れたらポップなボクの生活"] [google:"晴れたらポップなボクの生活" "矢部太郎"



■検索されないサイト■
「スクラップ・ヘブン」(出演:栗山千明加瀬亮オダギリジョー
  検索→google:"スクラップ・ヘブン"] [google:"スクラップ・ヘブン" "栗山千明"
「さよならみどりちゃん」(出演:星野真理、西島秀俊松尾敏伸
  検索→google:"さよならみどりちゃん"] [google:"さよならみどりちゃん" "星野真理"
「欲望」(出演:板谷由夏村上淳高岡早紀
  検索→google:"欲望"] [google:"欲望" "板谷由夏"
「東京ゾンビ」(出演:浅野忠信哀川翔
  検索→google:"東京ゾンビ"] [google:"東京ゾンビ" "浅野忠信"
「愛してよ」(出演:西田尚美松岡俊介
  検索→google:"愛してよ"] [google:"愛してよ" "西田尚美"
「奇妙なサーカス」(出演:宮崎ますみいしだ壱成高橋真唯田口トモロヲ
  検索→google:"奇妙なサーカス"] [google:"奇妙なサーカス" "宮崎ますみ"
「ギミー・ヘブン」(出演:江口洋介安藤政信宮崎あおい
  検索→google:"ギミー・ヘブン"] [google:"ギミー・ヘブン" "江口洋介"
「かもめ食堂」(出演:小林聡美もたいまさこ片桐はいり
  検索→google:"かもめ食堂"] [google:"かもめ食堂" "小林聡美"


違いは一目瞭然。【検索されるサイト】は、出演してる俳優の名前がソースの中にごちゃごちゃとテキストで盛り込まれている。一方【検索されないサイト】は、英文の記述ばかりでソースの中に俳優の名前が盛り込まれてない。え? 上の方にあるじゃないかって? 「meta name="keywords" content="俳優名"」のこと言ってるの? ダメダメ。あんなのなんの役にも立ってないもん。


METAタグってのはロボット検索にひっかかりやすくするための記述らしく、ここでも、「このタグで指定したキーワードやコメントは、検索の際に優先的に使用されるようです」って書いてあるけど、実際はちがう。全然優先的じゃない。でも、みんなはなから信用してるみたいで、かなりのサイトがこれで済ませてる。でもね、一度ぐらいは確認しようよ。全然検索されないじゃん! なのにいまだそんなタグに頼ってていいのか?と問いたいわけですよ。




というわけで、結論(早っ!)。


映画の公式サイトを作る人は、ソースがごちゃごちゃして気持ち悪かろうが、「タイトル」「役者名」等の必要な情報はTOPページにテキストで入れこむこと。必須! 実際問題、迷子がたくさん出てるのですよ。ほんと頼んます(懇願)。きっちり誘導してやって〜


ちなみに、画像にカーソルあてると文章が出てくる「〜 alt=""」って記述法があるじゃん? あれでもOKみたいですよ。なんでかは知らない(爆)。いや、だってサイト作ったこと無いし、HTMLの書き方とか知らんもん(爆爆)。けど、altの中に役者名とか入れてるサイトはちゃんと検索にひっかかるので(本格オープン前の『空中庭園』や『メゾン・ド・ヒミコ』がそうだったはず)、あとは詳しい人に聞いてみて。



−追記−
詳しい人がいた↓
ロボット型検索エンジン対策


以下、抜粋(※強調はこちらで付けた)。

<METAタグの現状>

(−略−)Google等多くの有名検索エンジンがすでに検索の対象から外しているという現状もあり、METAタグの効果はほとんど期待できないというのが現状になっています。

次に気をつける必要がある表記は、<ALT>の属性についてです。ALTとは掲載される画像(IMG)の属性項目で、
<IMG SRC="画像ファイルの名称" ALT="語句">
と表記されるものです。一般的に画像上にマウスを持っていくと、ここに書かれている文章が表示されます。


このALTを多くの検索エンジンは検索対象としています。画像を挿入する際に必ず記載を心がけることで、検索にかかりやすい状態を作ることができ、また、画像にリンクを張っている場合には、これを記載するだけでリンク先のURLも拾ってくれることになりますから、必ず記載するようにしてください。

・・・だそうです!