廣木隆一監督が寺島しのぶをはじめ『ヴァイヴレータ』のキャスト・スタッフ(荒井晴彦、鈴木一博ら)と組んで再び作った映画『やわらかい生活』が今週末から公開される。原作は絲山秋子の小説『イッツ・オンリー・トーク』。「頑張りすぎてる女性たちにエールを」ということで製作された本作は、鬱病をきっかけに全てを失った35歳の独身キャリア女性が、引っ越してきた蒲田の街で様々な男たちと出会い、彼らとのやわらかい生活の中で徐々に心の隙間を埋めてゆく物語。というわけで、彼女以外の出演者はトヨエツを始め、ブッキー、松岡俊介、田口トモロヲと男ばかり。もちろん前作の相手役・大森南朋も出演しております。ちなみにこれに出てるトヨエツは「チャーミングなダメ男ぶりが魅力的」と女性のハート鷲掴みだそうで、スチール見ると確かに『12人の優しい日本人』や『お茶の間』の頃に戻ったような印象(ブレイク前の雰囲気が好きだった身としてはちょっと嬉しい)。音楽は古谷建志、武田真治らによるユニットnidoが担当(映画音楽は『ギミー・ヘブン』に続き2作目ですね)。
尚、Winの人は公式サイトを見る際にご注意を。「Enter」押すと勝手にフルスクリーンにされるタイプなんだけど、「閉じる」のボタンがどこにあるのかさっぱりわかりません(うっかり会社のパソコンで開いて焦った)。タスクマネジャで強制終了以外の「正しい閉じ方」をご存じの方はおしえてくださいませ。
『やわらかい生活』 6/10(土)〜7/28(金)まで
【監督】廣木隆一【脚本】荒井晴彦【撮影】鈴木一博
【出演】寺島しのぶ/豊川悦司/松岡俊介/田口トモロヲ/妻夫木聡/大森南朋/柄本明
126min/2005年
□上映館:渋谷シネ・アミューズ(7/15以降はモーニングショー)/新宿K'sCinema(〜7/27まで。7/15以降はレイトショー)ほか
【STORY】肉親や恋人、友人を失い、すべてに無気力になって入退院を繰り返すようになった橘優子・35歳。そんな彼女が東京の片隅にある街・蒲田に引っ越してきた。この町は下町だけど”粋”がない。しかし今の彼女にとってはとても居心地がいいところだった。大学時代の友人で大田区長を目指す本間(松岡俊介)、ネットで知り合った”趣味がいい痴漢”(田口トモロヲ)、まだ幼さの残るうつ病のヤクザ(妻夫木聡)たちと知り合い、時には癒され合う優子。ある日、福岡からいとこの祥一(豊川悦司)が優子のアパートに転がり込んでくる。ダメ男ながらも憎めない祥一に、優子は心を開いていくが……。
6/10(土)10:30の回上映後に渋谷シネアミューズにて初日舞台挨拶あり。ゲストは廣木隆一監督、寺島しのぶ、豊川悦司、松岡俊介、田口トモロヲを予定。当日朝8:30より整理券配布。ひきつづき、13:20の回上映後に新宿K'sCinemaにて舞台挨拶あり。ゲストは寺島しのぶ、廣木隆一監督を予定。
- 作者: 絲山秋子
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