女優・松嶋菜々子の本質

結局また今年も見てしまった『火垂るの墓』(さすがにもう泣かないけど)。「埴生の宿」聴いたら『ビルマの竪琴』も観たくなったな。どっかで放送してくれないですか? みずしまーっ! 一緒にニッポンかえろーっ! どーしたんだっ!? 訳を言えー! ・・・できれば小学校に赴任してきた女先生が白血病になっちゃう『せんせい』も観たい。子供の頃は夏休みのたびに放送してくれたのに。。。


というわけで、今秋、ついにこの名作アニメがドラマ化されるそうです。主役はもちろん日本中を泣かしたあの兄妹…ではなく、彼らを引き取るイジワルな親戚のおばちゃんだそうで、演じるのは↓この方。
松嶋菜々子、実写版「火垂るの墓」で鬼のヒロイン役に


これね、松嶋菜々子がいつもどーーーりに演じてくれたらぜったいハマるはずなんだ。だって菜々子の本質は“鬼女”だもん。“鬼子母神”だもん。個人的に映画『リング』の彼女をすごく買ってるので、あれとおなじように演じてくれたら絶対イケるはず。期待してます。


魔女の条件』もそうだけど、松嶋菜々子って女優さんは、絶対に自分は正しくて、自分が世界で一番辛くて苦しくて頑張ってて、だから周りの人間はもっと自分のことを理解して助けてくれるべきなのっていうふうに、自分の事情ばかりを周りに押しつけ、他人の事情などお構いなしに周りにいる全ての人間を無自覚に振り回す女性を演じさせたら天下一品の女優さんなんです。

村瀬プロデューサーは「この難役を演じきれるのは、松嶋さん以外いないと思った」と起用の理由を説明。「人間が戦争という極限状態によっていかに変わってしまうのか、変わらざるをえないのか。戦争は大切な人や家、国など、いろいろなモノを奪っていくが、一番つらいのは自分を見失ってしまった人ではないか。そこを描きたい」と話す。

このコメントを読む限り、プロデューサーは判ってると思うんだ。うん、きっと判ってる…と信じたい。だから菜々子さんはいつもどーーーーりに演じてください。そうすれば、どんなに台詞や設定でいい人に見せようとしたって、菜々子さんの内から滲み出てくる鬼女オーラがそんなごまかしに負けるわけがない。頑張って!