瀬々監督が撮った井川遥のイメージDVDを買いました

Mermaid 井川遥 [DVD]  nostalgia [DVD]


前々から見たかったのだけど、別に井川ファンという訳ではないので4000円はきついなあと手を出さずにいた作品。amazonのユーズドで新品が安売りされていたため、思わず購入しちゃいました。何故買ったんだって? それはほらアレですよ。演出がね、瀬々監督ということで。


「Mermaid」(左、2001年12月発売)は、バリ島で撮られた素顔のイガワ満載のイメージDVD。その肉を喰らうと不老長寿になれる《人魚(mermaid)》をモチーフにしてるだけあって、「永遠に生きるとは?」という問いを井川遥に投げかけてはいろいろと語らせてる辺りに監督の趣味が伺えるモノの、基本的にはアイドルイメージDVDとして作られていた。顔のアップが多く、可愛らしい笑顔、キリッとした顔、物憂げな表情など、いろんなイガワが見られる。炎に照らし出されながら喋るイガワはめちゃめちゃキレイ。まだ、《癒し系》と言われてた頃で、バリのアンビエントな音楽とインタビューに答える彼女の声がとてもマッチしており心地よい。水着シーンもたくさんあって、時の流れを感じました(今はだいぶ巨大化してるなあ…)。


「Nostalgia」(右、2002年1月発売)は、未来の私から手紙をもらった井川遥が、廃校となった田舎の小学校を訪れ、忘れていた記憶を取り戻すというショートフィルム。井川遥イメージDVDのはずなのに、瀬々監督の宮沢賢治趣味が全開になってしまった作品で、イガワのあんなシーンこんなシーンを期待して買ったファンはガックリしたのでは? でも、予想に反して物語は奥深く、「ああ、なるほど。そういう話か」と気づいたときはゾクッときました(またこの時の表情がイイんだ)。『トーキョー×エロティカ』と同時期の作品だと考えれば頷ける部分も多々あり*1。この頃のイガワは、(今より)痩せてるせいもあって、時折少年のようなキリッとした顔つきになる。自信満々な顔より、不安そうな表情をしてるときの方がそそられます。相手役として奥野敦士が出演し、中盤で演技ともドキュメンタリーともつかないやりとりを見せていました。そういえば、冒頭、タイトルが出る直前のシーンで、イガワの右後方、校舎内の窓に黒い人影がチラッと映り、幽霊がリアルで映ったのかとビビッた(ホントに幽霊だったりして・・・)。


音楽・撮影はどちらの作品もお馴染みのメンバー*2が担当してました。



ちなみに、↓こちらは今岡信治監督が演出してるんだとか。
井川遥「imagine」 [DVD]

ピンク映画監督が撮ったからと言ってエロくなるとは限らないのだ。


*1:だって、井川遥にまで「生まれる前の時間と死んだ後の時間、どっちが長い?」って聞いてるんだもん…笑

*2:撮影・斉藤幸一 音楽・安川午朗