「テレ朝深夜が20年ぶりの大改革」って記事が出ていたけど、、、どっから20年?

2022年春の改編期に向け、テレビ朝日が↓こんな大改革を行うことが発表された。

テレビ朝日:春の改編、深夜帯は20年ぶりの大改革 「若手クリエーターのチャレンジングな企画を」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

テレビ朝日が3月11日、2022年4月からの番組編成を発表した。平日午後11時以降の深夜帯を「大改革」して、新たなバラエティー枠「スーパーバラバラ大作戦」の新設などが目玉となる。榊原誠志総合編成部長は、「深夜帯は20年ぶりの大改革。若手クリエーターのチャレンジングな企画をお送りしていきます」と語った。

20年ぶりなの? 12年半ぶりじゃなくて? 2009年10月にも「平日深夜0時台のバラエティー番組は原則終了。代わりに情報エンタメ番組『お笑い!ランキング』をスタートさせる」というバラエティ好きがぶち切れるぐらいの大改革を断行したけど、あれは後ろ向きの改革だったから今回とは比較してくれるなってことなのかな。


2009年頃のテレ朝といえば、深夜バラエティ界で他の追随を許さないほどの黄金期を迎えており、いやもうほんとにすごかったんですよ。夜11時台にチャンネルをテレ朝に合わせたら寝るまでずっと他局には替えさせないぐらいの力があった。他局の深夜番組が打ち切られることはあってもテレ朝だけはないと誰もが安心しきっていた2009年秋、突然編成部が高視聴率の深夜番組(「検索ちゃん」「草野☆キッド」「アドレな!ガレッジ」等)を軒並み打ち切り、放送外収入に特化した情報番組『お願いランキング』で月〜金の深夜0時台を埋めるという大改革を断行した。いきなりの暴挙に各所で悲鳴が上がり、「低視聴率で潰されるならわかるけど、深夜0時に平均6%も獲っててなんで潰されるの?!」と非難囂々だったが、当時のテレ朝は「どんなに視聴率が良くてもこれ以上の収入が見込めない番組は切る」という方針だったのでなんも手立てが無かった。


あれから12年。若手の台頭ともあいまって深夜バラエティが活気を見せる中、深夜帯を使ったコンテンツ制作の拡充に力を入れると宣言したテレビ朝日。同時に、金にならないバラエティの替わりにスタートしたはずの『お願い!ランキング』は、(冒頭の記事によれば)春の改編で情報番組としての看板を下ろし、社内クリエイター育成枠『お願い!ランキング presents そだてれび』へとリニューアルすることが決まった。当時とは逆の展開だが、名前を残してるってことは、1年やって芽が出なかったらいつでも情報番組に戻すってことなのかな。




・・・ん? 思い出に浸りすぎて何か忘れてる気がする。

そうだ、「20年ぶりの大改革ってどっから20年?」の謎がほったらかしだった。


というわけでWikipediaで調べてみた。
ネオバラエティ - Wikipedia
夜11時台のネオバラ枠は元々夜10時台に放送されてたニュース番組『ニュースステーション』(月〜金)と深夜0時台に放送されてた情報番組『トゥナイト2』(月〜木)のつなぎ(箸休め)として存在しており、『トゥナイト2』が2002年4月をもって終了したことにより0時台もすべてバラエティ枠に改編された。今回も情報番組としての『お願い!ランキング』が一旦終了しバラエティに力を入れた編成になるので、2002年4月から数えて20年なのね。


となると、次にまた「バラエティじゃ金が稼げねえ。打ち切って情報番組に切り替えるか」ってことになったら、今度こそ2009年から数えて「○年ぶりの大改革」って言われるのかな。何年後だろ。それまでブログ続けてまたネタにしよっと。