『菊とギロチン』を観た(@テアトル新宿)

テアトル新宿に『菊とギロチン』を観に行く。うん。これは紛れもなく女子プロ映画です! 瀬々さん自体がプロレス好きで、且つ「女子プロレス女相撲の系譜にある」という話をベースに描いたっていうのも大いに関係してるんだけど、貧しく虐げられた女たちが「強くなりたい!」の一心で女相撲に飛び込み、エロ目当てで観にくる連中を試合自体の面白さで魅了してゆくとか、なんかいろいろ思い出しては、心の中で「輝きたいの」って幾度も呟いた全女世代です。「菊とギロチン」てタイトルもね、その場面で出すのかよ!っていう(笑)。この場面で出したいがためにこの大仰なタイトルがつけられたのではないかと思うぐらいの対比。それにしても玉椿関役で出た嘉門洋子の風格にも驚いたけど、ギロチン社の倉地役で出た荒巻全紀さん。すごいな、この人。熱量がすごすぎて全体のバランスからは浮いてしまったけど、河原のシーンは良かったもん。瀬々さんも止められなかったんだろう。ピンク映画時代を思わせるショットも結構出てきて、やはり死と再生はそこでやるのかっていう、安定の海辺です。

菊とギロチン ーやるならいましかねえ、いつだっていましかねえ

菊とギロチン ーやるならいましかねえ、いつだっていましかねえ


その前に何かもう1本と思い、新宿K'sCinemaに『カメラを止めるな!』を観に行ったら満席で入れず。平日だし映画の日じゃないしユーロスペースでの上映も始まったからと油断してたわ。もう30分早く着いておくべきだった。ちらしもらいに新宿ピカデリーに行ったら、こちらはこちらで朝からシステムトラブル発生。映写はできるがチケットの発券ができずあたふたしてた。事前に予約してた人は、上映開始10分前に予約メールを見せて入場(予約した座席に着席)。クレカも使えないようで、窓口で購入する人には上映開始1時間前より手売り(現金のみ)で対応し、予約者の後に入場して空いてる席に座ってもらうという方法をとってた様子。土日じゃなくて良かったね。