「臨死体験・幽体離脱」のメカニズムを解明…米大学が研究発表

調べ物してたらこんなの見つけた。

「臨死体験・幽体離脱」のメカニズムを解明…米大学が研究発表(@サーチナ)


  米ジョージ・ワシントン大学医学センターのチームはこのほど、人が死に臨んで体験するとされる、いわゆる「幽体離脱」のメカニズムが解明できたと発表した。中国新聞社が報じた。


  チャウラ医師など7人のチームは、病気により死に臨んだ患者7人の脳波を精密に測定した。血圧がほとんどゼロになったときに突然、活発な脳波が出ることが確認できたという。時間は30秒から3分間で、「外見は昏睡(こんすい)状態だが、覚醒(かくせい)時と同様な意識を持ったと考えられる」という。


  チャウラ医師は、「血流が途絶えたことにより、脳は低酸素状態に陥るが、脳細胞が最後に1度、電気的な脈動を発する。強烈な感覚を持っているはずだ」と説明。臨死状態になってから生還した人が、◆強い光に包まれた◆自分自身が肉体から離れて浮き上がった◆イエス・キリストなど宗教的な存在に出会った――などの体験を語ることがあるが、脳波の最後の活動によるものと、結論できたという。
(2010/05/31配信)

うちの父親が死ぬ瞬間、閉じてた瞼をカァーッと見開いたんだけど、あのときがこれなのかなあ(目の輝きがあまりにすごかったので「あの世でなんかすげえもんみたんじゃねーか」と家族で話題になった)。


ついでにこちらは2007年の記事。推論で到達できる以上の結果は特になし。

スウェーデンの科学者チームら、人工的に「幽体離脱」を誘導することに成功(@AFPBB News)


数世紀にわたり、人々の間で体験談が語られてきた「幽体離脱」。23日付けの米科学誌「サイエンス(Science)」によると、スウェーデンの科学者らによる研究チームが、薬物を用いずに人工的に幽体離脱体験を誘導する実験に成功した。


 実験では、仮想現実体験ゴーグルを用いて脳への知覚シグナルを混乱させることで、幽体離脱体験を誘導した。被験者にゴーグルを装着させ、そのゴーグルを介して被験者自らが別の場所にいる映像を映し出しながら、被験者の身体に触れる。すると被験者は、別の場所で何かに身体を触れられている自分を見ているような、あたかも幽体離脱しているような感覚を体験したという。世界初となるこの実験では、被験者10人に1人の割合で幽体離脱の感覚を味わった。


 研究チームの1人、スウェーデンカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)のHenrik Ehrsson氏(神経科学)は、「人々は数世紀にわたって幽体離脱体験に魅了されてきた。幽体離脱は、人間の意識と肉体の結びつきの根源的な部分にかかわる問題だ」と語り、実験結果から「自分の身体があるという意識が、視覚や触覚などさまざまな感覚を通して得られるものであることがわかる」と分析した。


 Ehrsson氏は、実験結果をさまざまな分野に応用できるとも考えている。「この方法で、一種のテレポーテーションのような状態を作り出すことができる。たとえばビデオゲームなどで、仮想キャラクターに自らを投影し、あたかもゲームの中にいるようにプレイすることも可能になるだろう。将来的には、外科医がこの手法を用いて、遠隔手術をできるようになるかもしれない」


 今回の実験結果から、これまで妄想あるいは超常現象と言われてきた幽体離脱を、科学的に解明できるかもしれない。ただ、実験で幽体離脱を誘導するに至ったメカニズムは、まだ明らかにはなっていない。これまで幽体離脱は、自動車事故に遭った人や、癲癇(てんかん)などの脳細胞の機能障害を持った人、薬物依存症患者、脳に傷害を負った人などが体験することが多いとされてきた。


 Ehrsson氏によれば、幽体離脱は脳の機能障害が知覚シグナルに干渉することで引き起こされる現象だと考えられる。ただ、すべての幽体離脱が同じ要因によって生じるものなのかどうかは、現時点では不明だという。

(2007年08月24日 18:39 発信地:シカゴ/米国)