「戸梶勇次」はいかにして作られたのか

ほんとは『クローズZERO』の感想の中で取り上げようと思ったんだけど、どうにも小栗くんが引っ掛かって(ボンビーメン見たら解決するだろうか…)なかなか筆が進まないので、一足先に彼だけ紹介。


芹沢軍団の策士・戸梶勇次を演じ、新人ながらも威圧的で渋みのある立ち居振る舞いと、決戦直前に見せた破顔一“泣”で一躍注目を浴びることとなった若手俳優遠藤要。見ない顔だが、いったいどういう経歴の役者なのか、舞台俳優でもやってるのかと気になってパンフを見たが、出演歴は空白。そんなわけないだろとネットで調べると、昨年2つばかり舞台(「ラベル」「KIZUNA」)をやったそうだが特にどこかの劇団に所属してるわけでもなく、本作が本格的なスクリーンデビューというまったくの新人らしいってことに驚いた。ああ見えても今年のクリスマスで24歳。6年間の土方生活から一念発起して芸能の世界に飛び込み、自分で曲作ってライブやったり脚本書いて老人ホームで芝居したりという地道ながらも積極的な活動を経た後、尚玄虎牙光揮らが所属する芸能事務所「スリー・アローズ・エンターテイメント」に入った異色経歴。滑舌も含め台詞回しにまだまだ難はあるけれど、役作りもしっかりしてるし、決めるべきところはきっちり決めてくるので今後の活躍が楽しみな俳優さんです。


そんな彼が役作りの方法について語っているインタビューがあるのだが、原作付きといってもオリジナルキャラ、台詞もそれほど多くはない「戸梶勇次」という人物を演じるにあたり、台本に書かれたわずかな情報を手がかりに、いかにしてキャラクターを膨らませ、アイデアを出し、その提案を三池崇史という監督がどうすくい上げ演出面で手助けしていったのかといったことがとてもよくわかる貴重なインタビューになっている。期間限定らしいので興味ある方はお早めに。
「クローズ」な人々 act.1/戸梶勇次役:遠藤要(@+act)


忠太役の鈴之助インタビューも併せてどうぞ。
「クローズ」な人々 act.2/田村忠太役:鈴之助(@+act)


-追記-
遠藤君の最新作は「仮面ライダー電王」でおなじみ佐藤健君のファーストDVD「My color」。サーフショップの店長役で出演。こちらで見られる90秒スポットの45秒あたりにも台詞付きでチラッと映っています。
関連:撮影終了★PART1 /撮影終了PART2〜佐藤 建くん


-追記(08年6月2日)-
どうやらツダカンさんの所属する事務所に移られたようです。
ラ・セッテ