山本太郎がシスカンを辞めた

原発発言が問題となりドラマの話がなくなった」と告白したツイートが思わぬ余波を生み、事務所に問い合わせや取材等の電話が殺到したことで、「これ以上迷惑かけられない」と13年間世話になった所属事務所シス・カンパニーからの離籍を発表した俳優・山本太郎。定期的に俳優としての動向を追ってる身としては、去年今年と俳優としての仕事(ナレーションは除く)が明らかに減ってきてる中での離籍に思うことはいろいろあるのだけど、まあ、器用な人ではないのでね。俳優業より社会活動に気持ちが向いてる現状では仕方がないのかもしれない。


山本太郎「事務所、辞めました!これ以上迷惑かけられない」福島の子どもたちのため覚悟の決意表明
山本太郎の所属事務所が山本の離脱を公式発表 6月からの舞台は変わらず出演予定


これからどうなるんだろ。一番仕事として安定してるナレーション稼業は長年のつきあいなので事務所辞めたからといって特に影響なさそうな気はするけど。特に今年に入ってからは、個人的に待望してた“初期の頃のあまり作り込まない朗読っぽいナレ―ション”を社会派系の作品でまた見せるようになってきたこともあり、これからも定期的に続けてほしいんだけどなあ(「間があくと下手になる」という理由もあるけど)。まあこればっかりはNHKさん、NNNドキュメントさんにお願いするしかなし。逆に、事務所辞めたおかげでニコ生やトークショーとかは頼みやすくなるよね。問題はやっぱり俳優業の方で、去年はSPドラマ2本、舞台1本、映画1本・・・。待ってるだけで役がもらえる立場じゃないことは明白。反原発イメージを借りたい人からオファーが来て、新たな道が開けるといいんだけど。


年齢に合わせ求められる役柄が大幅に変わる役者さんっているじゃない? 山本太郎もそのタイプだと思っていたので、かなり大変だろうなあと予測してたのが、NHKドラマ『氷壁』あたりを境に意外とすんなりイメチェンしてった。ところがインテリで高学歴、神経質なサラリーマンていう20代とは真逆な役柄が何故か増えてしまい、途中で頭打ちになった感じ。個人的には日テレのSPドラマ『どうぶつ119』で演じた獣医師のように、仕事に関してはスペシャリストで人間的にも落ち着いた頼れる先輩みたいな役がもっと増えるかと思ったけど、なかなか思い通りにはいかないね。



いまはとにかくシスカンとの最後の仕事になる『太平洋序曲』の稽古に専念してほしい。そしてもしこの先、いろいろなことが落ち着いて、俳優業に精力傾けたいと再び思うようなことがあり万が一ひとりでうまくいかなかったら、社長に頭下げて再びシスカンに戻してもらうっていうのも全然ありだと思うよ。