『殯の森』を観た(@ユーロスペース)

最終日滑り込みで観てきました。公開から随分と経ってるので「いても2〜30人ぐらいかな?」と思いきや、大きい方のスクリーンで6割ほど入る盛況ぶり。認知症や喪の作業を扱ってるせいか年齢層は高めでした。


映画の詳細は以前の日記を参照。んで感想です。


物語は予想通りに進んでいったのだけれど、後半の映像にはビックリ。エロいんだろうなっていう予感は「しげきに追いかけられる真千子」のスチール写真を見たときから感じており、それはまあその通りだったんだけど(笑)、まさか「亡き妻の体内」に見立てられた森の中を、しげきと真千子が「繁み」をかきわけ「産道」をのぼり「子宮」目指して彷徨い歩く映画だったとは…。うねるように地を這う木の幹や、木立ち、川の流れ等々、映し出される森の景色が一から十までメタファー(…にしか見えない。『空中庭園』の「破水するマンション」「産声を上げるキョンキョン」が瞬時に思い出された)。アングルからいっても、間違いなく確信犯、、、とは思うけれど、万が一「無意識で撮ってる」なんてことがあったら末恐ろしいので考えたくもありません(汗)。


とりあえず真千子ちゃん、しばらくしたら森からちゃんと出てきなさいね。そこはしげきさんの亡き妻の「体内」だから、本来あなたが入るべき所ではないです。