『空中庭園』まもなく公開(10/8〜12月中旬,1/28〜2/17まで)

第3回婦人公論文芸賞を受賞した角田光代の連作短編集を小泉今日子主演で映画化した空中庭園が今週末から公開される。「広田レオナの息子・広田雅裕が『空中庭園』で俳優デビュー!」って記事が出たのがどれぐらい前だったかな。ようやく公開が決まったと思ったら、突然の監督逮捕で、テアトル新宿が公開見送りを発表。一時はどうなることかと思ったけど、代わりにユーロスペースが異例の2スクリーン上映を決めたり、当初予定になかった劇場までもが上映に名乗りをあげてくれたりで、延期されることもなく予定通りの日付で公開にこぎ着けることができました。今年の3月に収録された豊田監督インタビュー(こちら)がかなり読み応えのある内容になっているのでオススメしときます(途中ネタばれがあるのでお気を付けて)。自分の家庭のこと、脚本作りの苦悩、公開時期の遅さ*1について等々、いま読むといろいろと感慨深いインタビューになっております。

 
『空中庭園』 10/8(土)〜12月中旬まで上映、1/28〜2/17まで再映 


【監督・脚本】豊田利晃【撮影】藤澤順一
【出演】小泉今日子/鈴木杏/板尾創路/広田雅裕/國村隼/瑛太/今宿麻美/勝地涼/ソニン/永作博美/大楠道代
114min/ビスタサイズ/2005年
□上映館:ユーロスペース(〜11/13まで)/渋谷イメージフォーラム(11/19〜12/16まで)/ポレポレ東中野(11/12〜)/吉祥寺バウスシアター(11/12〜12/2まで)



たったひとつだけ、私は家族に隠していることがある



【STORY】今や「ダンチ」と呼ばれているニュータウンの一室に暮らす京橋家。“家族間では秘密をつくらない”という自分たちで作ったルールを守ることもできず、それぞれ誰にも言えない秘密をもっていた。娘のマナ(鈴木杏)は、学校をサボり巨大ショッピングセンターで時間を過ごし、時には見知らぬ男性とラブホテルに向かう。弟のコウ(広田雅裕)もまた学校に行っていないようだし、父・貴史(板尾創路)は浮気に忙しく、長年の恋人・飯塚に付きまとわれたり、新しい恋人ミーナ(ソニン)の若さに振り回されている。妻・絵里子(小泉今日子)もベランダのガーデニングに丹精を込めつつも、内心、母・さと子(大楠道代)とのこれまでの関係に悩み、手に入れた家族を守ることに必死になっている。ふとしたきっかけから、ミーナがコウの家庭教師として京橋家に乗り込んできて、“存在するはずのない”お互いの秘密が暴露されはじめる……。


舞台挨拶等は予定されていません。ユーロスペースでの上映は、新館移転のため11月中旬までとなります。


追記:
小泉今日子ブルーリボン賞他各種映画賞主演女優賞を受賞したことにより、1/28(土)〜2/17(金)までユーロスペースにて再映が決定しました(21:15〜レイトショー)。

空中庭園 (文春文庫)

空中庭園 (文春文庫)


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*1:こればっかりは「だったらなんで…」とツッコミたくなる話ですが。。。