『1st Cut 2004』まもなく公開(1/15〜1/28まで)

映画美学校の第7期フィクション科、第4期ドキュメント科生徒によって制作された作品が『1st Cut 2004』と題し、渋谷ユーロスペースにて一挙上映される。毎年の恒例行事ですね。今年のラインナップは以下の通り。

『1st Cut 2004』 1/15(土)〜1/28(金)まで

□上映館:ユーロスペース(21:00〜レイトショー)


1/15-17 Aプロ・フィクション作品
『あわぶくたった』(16mm/31min)
監督:渋田美由貴 出演:国本綾/服部竜三郎/山岡敏子/猪又武春
”母の死、父の疾走、犬の骨、それを拝む祖父、兄の病気…。少し度が合っていないコンタクトを通してみるそれらは、幸にとってはごく平凡な日常だったが、父の帰宅により何かが少しズレはじめた……。”
『五尺三寸』(16mm/36min)
監督:別府裕美子 出演:佐久間駿/石原圭人/川上将平
”小学五年生の勝造、直人、沖縄からの高校生パイン。学校でもやっかいものの3人は、不法投棄場近くにある廃バスを根城に勝手気ままに遊ぶ毎日。だが、成す術のない現実は、彼らの楽園をあっけなく壊していく……。”


1/18-21 Bプロ・フィクション作品
『三人打ち』(16mm/32min)
監督:金剛浩 出演:大和屋疎石/穴田行央
”ヨンスには母と離婚後ひとりで暮らす父が居た。弟のソンホは父に会いにいっていたが、ヨンスは女々しいクセに見栄や体裁を気にし、男らしく生きろと押しつける父を軽蔑し会わずにいた。しかしある日、叔父・五島の仕事を手伝いながら思い立って会いにいくと、父に初めて刃向かうソンホの姿がそこにはあった……。”
『モリムラ』(16mm/33min)
監督:村山圭吾 出演:東哲哉/佐藤智幸/鈴木しのぶ
”森村家は次男・洋がひきこもり、父と母は離婚したのに何故か同居。そんな中、長男・拓が彼女を連れて五年ぶりに帰ってくる。姿を現さないながらも奇妙な形でコミュニケーションをとり続ける洋。明け方、拓の彼女を部屋に引き入れた洋は、自分の思いを吐き出すうちに泣き崩れ彼女に優しく抱きしめられる。しかしその姿を母が目撃。混乱し逆上した拓の果てしなき暴走が始まる……。”


1/22-24 Cプロ・ドキュメンタリー作品
チーズとうじ虫(ビデオ/99min)
監督:加藤治代 出演:加藤直美/小林ふく
”ある日突然、母が余命1,2年と告げられる。発病から3年、テレビでよくある“奇跡”を記録すべく、私は一台のカメラを買った。でも、母が本当に苦しんでる、悲しんでる姿を、私は撮ることが出来なかった。発病から8年後の夏の終わり、母は死んだ。私はある覚悟をもってカメラを回し始めた。何かそこに大きな意図がみつけられなければ、私にはどうしても母の死が納得できなかったのだ……。”


1/25-28 Dプロ・ドキュメンタリー作品
『ぼくらのハムレットができるまで』(ビデオ/46min)
監督:山本良子 出演:高柳峻/西村知巳
”所沢の住宅街にある学習塾「赤門塾」。哲学者・長谷川宏氏が経営するこの塾では、毎年、3月に行われる演劇祭に向けて、授業時間の半分を使って演劇の練習が行われる。演劇祭の目玉は、卒業生である大人たちが行う劇。晴れ舞台に向けて練習に励むこどもや大人たちの様子を追いながら、住宅街の中で開かれる小さな演劇祭ができるまでを記録したドキュメンタリー。”
『古しえの音を求めて』(ビデオ/42min)
監督:井川路加 出演:松浪康男/柳沼良介/平加典久/松澤みむね
”埼玉県新座市に住むチェンバロ製作者、久保田彰氏のもとで、一台のチェンバロが木材選びからボディの組み立て、弦張りを経て完成、演奏家の手によって演奏されるまでを追った密着ドキュメンタリー。”


公開中は講師陣によるトークショーも行われる。ゲストは1/16(日)が井川耕一郎×瀬々敬久×澁田美由貴×別府裕美子、1/20(金)井土紀州×金鋼浩×村山圭吾、1/25(火)筒井武文×山本良子×井川路加、1/28(金)諏訪敦彦×筒井武文×山本良子×井川路加を予定。


【関連サイト】
1stCut2004宣伝部長日記