若手役者への親心〜『金八』シリーズに出てたあの子やこの子〜

10月から金八の第7シリーズが始まるということで、昼間、TBSで『3年B組金八先生25周年記念大同窓会スペシャル!!』というのがやっていた。


同窓会と言うことで、全シリーズの出演者119人が顔を揃えていたんだけど、期待通り、第4シリーズで広島美香役をやった小嶺麗奈も出席していた(嬉)。これが本格的な連ドラデビューだったかな? 本放送前に、彼女を追った金八ドキュメント番組がテレビでやってたこともあって、小嶺麗奈にはちょっと思い入れがある(次に出たのがこれまた自分にとっては大変に思い入れの深いあの『イグアナの娘』だし…)。だから、いつになっても彼女の動向は気になってしまう。これはもう親心だね。


第4シリーズで歩役をやった橋本光成くん。今はもう、一児のパパになってた。同窓会にも出席してたんだけど、子供に「歩(あゆみ)」って名前を付けたんだって(涙)。彼を初めて観た時は、ほんとに鶴見慎吾によく似ていて、よくぞ見つけてきたと拍手したのを覚えている。


第4シリーズは他にも子役でずーっと頑張ってた反田孝幸くんなんかが出ていて、実は彼もちょっと思い入れのある役者だったり。彼のほぼデビュー作にあたると思うんだけど、浅野温子・大地康夫主演の2時間ドラマ『女と男が愛する時 』っていうのに、大地康夫の息子役で出てた。いくつぐらいだったんだろう? まだほんとちっちゃくて、でも、泣きの演技がすごいんだ。演技じゃないの、マジ泣き(笑)。しゃくりあげながら泣いてる子役なんて、当時見たことなかったからすごい印象に残っちゃって、テレビで見るたび「あ、マジ泣きの反田くんだ」って思っちゃう。金八に出た時もやっぱりマジ泣きしてて、「かわらないなあ」と安心したもんだ。一時期ドラマに出なくなり、引退しちゃったのかなと思ったけど、去年、仲間由紀恵の『顔』に出たり、映画『赤い月』にも出たりと活動を再開したみたいで嬉しかった。今は空前の子役ブームだけど、5、6才から子役でやってて生き残れる子ってほんと一握りなんで、反田くんにはいつまでも続けていて欲しい。


世代的には、加藤優のいる第2シリーズが一番思い入れが強い。何回も何回も再放送でやってたし、そのたびに見たし、学芸会もトイレ掃除もすごくよく覚えてる。ドラマの映像に“故・沖田浩之”ってテロップ出されるのはちょっと辛いな。金八の松浦悟は一生死なないから。


「腐ったミカンの方程式」、これを越えるのはもう一生無理だろうなあと思ってた時に出たのが99年の第5シリーズだった。いやねー、兼末健次郎! ダイジェストで改めて見ても、彼はすごかったなあと思う。初回から心鷲掴みだったもん。風間俊介がジャニーズだって聞いた時はほんと驚いた。あんなアイドルらしくない顔でジャニーズかよと。ほんとあそこの事務所は侮れない。風間くんは目がちっちゃいんで、普通だったら表情で何かを表現するのはちょっと不利なんだけど、彼の十八番はまさにそれだったりするからすごいんだ。微妙な感情の変化や心の揺れをピンポイントで顔に出してくるので、見ていて楽しかったー。ヤツには何度も何度も泣かされたよ。当時は「風間俊介、おそるべし!」って思たし、「この子は良い役者になるよー、ジャニーさん大事に育てていってー」と思ったもんだけど、結局、その後に出た連ドラは岸谷五朗主演の『世界で一番暑い夏』のみ。単発で、ジャニーズの子ばかり出てるオムニバスホラードラマ『怖い日曜日』に2本出たり*1、後枠のやはりジャニーズの子ばかり出てるコメディドラマに出て、CX『演技者』っていうこれまたジャニーズ枠で見かけたのが最後かな。いまは全然ドラマにでなくなっちゃった。ドラマに出てないときに歌番組で見かけると切なくなる。草なぎ君主演のスペシャル時代劇『太閤記』に出てるのを知ったのも、放映が終わった後で見られなかったし…。久しぶりに動いてる姿を見たら、ちょっとはアイドルらしくなってた。舞台では頑張ってると聞く。どこの世界であれ、役者を続けていてくれるのは単純に嬉しい。けど、やっぱりドラマでも見たいなあと思うので、ジャニーさん、たまにはドラマ班にも戻してください。



*1:1本5分ぐらいの短編だったけど、このうちのお父さんに死なれた高校生の息子役がまた良かったんだ