『ドロップ・シネマ・パーティ』Dプロを観た(@テアトル新宿)

トークショーがあるんでほんとは今日行きたかったんだけど、医者に行って軽い手術受けてこなきゃならんかったので*1、昨夜26日に行ってきました。(※映画の詳細は昨日の日記を参照)


『新しい人』『オセロ』『黄昏通信』の3本が上映されたんだけど、さすが“俳優コースの作品”って感じでしたね。主役はあくまで俳優であり、監督ではない。うちはどういう見せ方で行くぞっていうのを、講師陣すなわち監督同士で相談したりするんですかねえ。見せ方は実に三者三様でした。絡み無しで役者一人一人をじっくり見せる『オセロ』。台詞を役者自身に考えさせ、主役を置いてメインのキャストに脇が絡む『新しい人』。特にこれといったストーリーはないが、キャラクター的に立たせることに主眼を置き、役者全員を同時に絡ませる群像スタイルの『黄昏通信』。


『新しい人』の村松監督の作品は見たことないのであれなんだけど、監督の存在をもっともスクリーン上に感じたのが『黄昏通信』でした。で、個人的に一番気に入ったのもこれ。映像も音楽も良く画的にもまとまっており、とにかく全ての役者が生き生きと魅力的に映ってた。チームワークも良い。最後の長回しは、半分ドキュメンタリーっぽかったです。卒業式のお別れパーティみたいな。役者一人一人の顔を舐めるように映してゆく映像に、監督の眼差しの暖かさを感じました。役者陣の演技ということでいえば、全体的に、感情を表情として表に出すのはなかなか難しいのかなと。顔にはなくても台詞には表情があるので、それでカバー出来てる子もいれば、そうでもない子もいたり…。それだけに、目に力のある子、感情が表情にきちんと出てくる子は目を惹きますね。特に、『新しい人』で柄シャツ着て携帯いじってた男の子は、他の作品でもちょっと抜きんでてたように思います。客の笑いもよくとってた。


ああ、Cプロも頑張って観に行けば良かったかな。他の俳優コースの監督陣はどう撮ってるんだろう。ちょっと気になります。


結局、帰りにTSUTAYAに寄って『黄昏通信』を撮った奥秀太郎監督の『日雇い刑事』(ASIN:B0000844F4 )を借りてきてしまった(笑)。勢いで借りてきたのはいいけど、いつ観よう…。火10『僕と彼女と彼女の生きる道』だってまだ1回も観てないのになあ。もうすぐ次のドラマが始まるぞ(汗)。


*1:さっき終わりましたよ。ああ、顔が腫れてる…。皆さん、「うちの歯医者、腕が落ちてきたかな?」と思ったら即刻替えるべし。あんたのカンは当たってる! 以上、経験者からの忠告でした。