第17回TAMA NEW WAVEに行ってきた(@ヴィータホール)

第17回TAMA NEW WAVEに行ってきた。といっても最後まではいれなかったのでWEBで結果を知る。ちなみに昨年グランプリの堀江貴大監督『いたくてもいたくても』は12/3より渋谷ユーロスペースにて公開です。

グランプリ 『さよならも出来ない』 監督: 松野泉
特別賞 『夜明けの行灯』 監督: 佐々木竜彦
ベスト男優賞 木村知貴(『トータスの旅』)
ベスト女優賞 土手理恵子(『さよならも出来ない』)

異論なしでございます!『さよならも出来ない』はすんごいワタシ好みの作品なので、いつもこんな感じの作品を撮ってるなら次もまた観てみたい・・・と思ったら『GHOST OF YESTERDAY』の監督だったのか!(PFF2008で観たときの感想はこちら) ・・・マジか。「ペンキに手」! 納得! すごい納得した! 次回作はもうちょっと早めにお願いします。


でも実のところ私が人に一番見てもらいたいのはここに名前のない『隣人のゆくえ』(監督:柴口勲)。

監督以外のキャスト・スタッフ(音楽制作含む)全て下関にある創立102年を迎えた「梅光学院」の現役中高生が作ってるという異色ミュージカル作品(学校にミュージカル部があるんだよ!)。どんな作品かっていうと説明が難しいんだけど、↓この2作の中間(やや大林寄り)ぐらいに位置する映画なんです(そう思ってるのは君だけだよ>いや、そんなことはないはずだ!)。

実際にこの学院が戦時中に体験した下関空襲を物語にからめてきてるんだけど、石油を撒いてから焼夷弾投下とかかなりえげつない事実があったことを初めて知った(当時の話はこちらから読むことが出来ます)。来年8月に『この世界の片隅に』をリバイバル上映する予定があるなら『隣人のゆくえ』も一緒に公開してくれないかなあ。しかも山口県下関市が舞台ということで、『マイマイ新子』で山口弁萌えになってる身としては女子高生の喋るリアル山口弁がもうたまらんっていうw。


ちなみに、特別賞をもらった『夜明けの行灯』は呉市が舞台なんですよ。呉の実景がもりだくさんで、海が出てくるたびに「すずさん、あれが青葉よ」って晴美さんの声が聞こえてくる(幻聴です)。しかも広島弁が喋れることが前提でキャスト集めたというだけあって女性陣の広島弁にいちいち萌えるっていう(病気だよね)。内容はかなり暗いんだけどね、閉塞してて。すずさん、70年後の呉はこんなよ(うん、だってあのあと「仁義なき戦い」挟むからね)。でも夕焼けがめっちゃ綺麗なの。吉岡睦雄・佐々木ユメカのお二人が広島出身だったとは知らなかった。久しぶりのユメカ姐さんの芝居はやっぱ良かったッス。『トータスの旅』(こっちの作品は木村さんのジャンプのさせ方がサイコーだった。直前まで溜めに溜めたからね)には川瀬さんも出てたし、今年のTAMA NEW WAVEはほんと行って良かった。