『隣人のゆくえ―あの夏の歌声―』まもなく公開(8/12〜9/8まで)

『隣人のゆくえ―あの夏の歌声―』 8/12(土)〜9/8(金)まで


【監督・脚本】柴口勲【撮影】上垣内愛佳​
【出演】正司怜美/福田麗/江藤心愛/平島咲良/吉田玲/岡本ゆうか
min/2016年
□上映館:新宿K'sCinema


【STORY】戦後70年を胸に、空襲で焼け落ちて再生した山口県梅光学院を舞台に作られた。この空襲を記録した写真を取り入れるとだけ決め、あとは白紙からスタート。中高生40名とワークショップを1ヶ月間重ね、こぼれ落ちたものから適正を見定める日々が送られた。そこから物語が産まれ、歌が生まれ、キャストとスタッフが振り分けられていく。独りのサラリーマンと、出演・撮影・録音・照明・作曲・演奏・振付・歌唱・他を中高生40名が手掛けて創作したミュージカル映画がここに誕生した。


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一足お先に昨年のTAMA NEW WAVEで観てきたけど、ワークショップを行った梅光学院というのがミュージカル部があるような学校で、主演の正司怜美ちゃんは音楽、福田麗ちゃんは振り付けも担当。バレエの基礎が出来てる子が多数出演しているため“大人の手を借りながら中高生が作った映画”だと思って観に行くと踊りのスキルも高くてひるみます(笑)。私の念願叶い、近くのテアトル新宿で『この世界の片隅に』上映中に本作を劇場公開できてほんとに良かった。何故なら、本作では実際にこの学院が戦時中に体験した下関空襲を物語にからめてきており、“下関”といえば『この世界〜』で晴美さんが疎開する予定だった地。実は、呉の空襲があった数日後に、中国地方では広島に次ぐ規模の被害を出したといわれる下関空襲(詳しくはこちら)に見舞われており、家を燃えやすくするためガソリンを撒いてから焼夷弾投下といったかなりえげつないことがおこなわれてるんですよ。それを大林宣彦の『この空の花 長岡花火物語』のような雰囲気で瑞々しくファンタジックに描いて見せたのが本作なので、できれば一緒に観て「あれ? 晴美さん、呉がやばいから下関に行くって言ってたけど大丈夫なの? あっちもっとすごいことになるけど」とつながりを感じてもらいたい。


予告編


舞台挨拶等の予定は以下の通り。

8/12(土)12:30の回上映前 初日舞台挨拶
ゲスト(予定):正司怜美(野村カンナ役)、福田麗(田中絹代 役)、江藤心愛(林芙美子役)、平島咲良(木暮実千代 役)、吉田玲(金子みすゞ 役)、岡本ゆうか(丸山小梅 役)、辻祐佳子(録音&広報)、柴口勲監督