第20回TAMA NEW WAVEに行ってきた(@ヴィータホール)

第20回TAMA NEW WAVE」無事終了。例のごとく首こり頭痛発症により作品だけ観て帰って来ちゃったためネットで結果を確認。グランプリは日本に暮らす中国人の若者たちの生活を実際に中国系の役者さんを使って撮り上げた呉 沁遥(ご しんよう)監督『旅愁』、審査員特別賞は『それ妻』の吉野監督や真利子監督の『極東のマンション』を彷彿とさせる現実と虚構が入り交じった中尾広道監督のセルフドキュメンタリー(?)『おばけ』、ベスト男優賞は『旅愁』の呉楽さん、ベスト女優賞は徐々にボケていくお祖父ちゃんと孫との二人暮らしを描いた『春』(大森歩監督)の古川琴音ちゃんでした。琴音ちゃん、ついに出てきたね。ユマニテが新たに送り出す新進女優ですよ。本賞は事前にリストアップされてる男優/女優の中から観客も各2名に◎○をつけ投票できるシステムになってるんだけど、今回女優賞はみんな良くてすっごい悩んだので正直誰が取っても嬉しい。男優賞は『愛うつつ』の細川岳さんに◎つけて、次点の○を誰にするかで認知症のお祖父ちゃん役を演じた『春』の花王おさむさんと『旅愁』の呉楽さんですごい悩んだので、呉さんが受賞したのは嬉しいけど個人的には細川さんにあげたかった。
 ちなみに私が一番気に入った作品は葉名恒星監督『愛うつつ』(細川岳・山本和穂・佐藤岳人出演)でした。自分の思いをひたむきに真っ正面からぶつけてくるカノジョ役の山本和穂さんに対し、防戦する一方でありながら抑えても抑えても感情がダダ漏れしてくるクセに言葉が不器用すぎて相手にを更に苛立たせるという細川さんの芝居が非常に好みで(『ガンバレとかうるせぇ』の主演だったのか。今週公開だったら無理しても観に行きたかった)、同僚役の佐藤岳人さんの屈託ない芝居との対比もとても良かった。自主映画のコンペ作品観て泣いたのってPFFグランプリ獲った『無防備』以来かも>いや、そんなことないはずだ。思い出せないだけだ。

想定通りとも言えるクライマックスに対しラストの締め方が非常に良くて、「ああ、、、そうか。うん、そうだよね」て納得。それにしても一昨年の『アマノジャク・思春期』、昨年の『ドブ川番外地』に続き、またカナザワ映画祭「期待の新人監督」か。ほんと趣味が合いすぎる。


↓こっちの芝居もダダ漏れてる。