『ウール100%』まもなく公開(10/28〜12/8まで)

吉行和子岸田今日子演じる年老いた姉妹のもとに、一人のかわいらしい少女妖怪“アミナオシ”がやってくるというモノノケ・ファンタジー『WOOL 100%』が今週末から公開される。監督は現在ユーロスペースで公開中の短編集『ハヴァ、ナイスデー』にも「風見鶏と煙突男」で監督参加してる富永まい。普段はピラミッドフィルム社の社員としてCMの企画演出を手がけたり、NHKみんなのうた」やCX「ポンキッキーズ」等で様々なアニメーション作品を生み出している。本作の脚本が2003年のサンダンス・NHK国際映像作家賞最優秀賞を受賞したことにより、今回晴れて長編劇場映画デビューを果たすことになった。予告の印象では、絵本を実写化したような作風でアニメーションシーンも多数盛り込まれているなど、個人的にかなり楽しみにしてる作品です。


『ウール100%』 10/28(土)〜12/8(金)まで


【監督・脚本】富永まい【撮影】瀬野敏
【出演】岸田今日子/吉行和子/北浦愛/宮田亮/ティアラ/兼田カロリナ/小池栄子(ナレーション)
99min/2005年
□上映館:渋谷ユーロスペース(21:10〜レイトショー)


捨てられない物、忘れられない過去にとらわれて、凝り固まった偏屈な大人になっていませんか?
これは、そんなあなたに送る、可愛いおばあちゃんになるためのおとぎばなしです


【STORY】近所からはごみ屋敷と嫌われる家に住むおばあさん姉妹、梅さん・亀さん。家の中はもちろん、庭、屋根にいたるまで芸術的なまでに積み上げられた廃品は、彼女たちが何十年もの間、毎日のように町を歩き回り拾ってきたもの。ふたりはそれらを“ヒロイモノ”と呼び宝物のように大事にしていました。その愛情を受けてか、ヒロイモノは意思を持つ“モノノケ”になっていることをふたりは知りません。ヒロイモノ・モノノケたちは屋敷の傭兵のように梅さん亀さんのふたりっきりの世界を守ってきました。そんなある日、屋敷に赤い毛糸でセーターを編んではほどく少女・アミナオシが転がり込んできて、モノノケたちを退治していきます。すると不思議なことに、梅さんと亀さんの幼い頃の記憶が蘇ってきたのです。廃品を集め屋敷に閉じこもる原因となった思い出までも……。

10/28(土)上映前に初日舞台挨拶あり。ゲストは吉行和子、ティアラ、金田カロリナ、富永まい監督を予定。当日朝より整理券配布。