『女王の教室』脚本で遊川和彦が第24回向田邦子賞受賞

昨晩、たるみさん(id:doukyoninday:20060405:p1)とこで聞いた非常に嬉しいお知らせ。各種ネットニュースを回ったらいろんなとこで記事が出ていて、またまたニンマリ。


一番詳しいのは↓やはりここかな。遊川さんの受賞コメントがイイ。

「女王の教室」脚本の遊川氏に向田賞(@nikkansports)


テレビドラマの優れた脚本を対象とする第24回向田邦子賞が5日、都内で発表され、日本テレビ女王の教室」(昨年7月放送、主演天海祐希)を手掛けた遊川和彦氏(50)が選ばれた。三谷幸喜宮藤官九郎両氏をおさえての受賞に「感謝のひと言です」と喜んだ。


成績順に児童への扱いを変える冷血女性教師を描き、苦情殺到の問題作として話題になった。遊川氏は「ケンカを売る覚悟で書いていたので、途中で主人公をいい人にしようとは思わなかった。嵐のような苦情電話にしめしめと思った」。


俳優主導で、小説や漫画の原作に頼るドラマ界にも疑問を投げかけ「だから視聴者から『連ドラなんてこんなもん』とナメられる。視聴者をこっちに向かせるには横っ面をひっぱたくしかねえなという無謀な賭けだったが、こちらに信念があれば大丈夫だと思っていた」とも。選考委員の市川森一氏、池端俊作氏らは「オリジナリティーあふれる視点で学園ドラマに新しい光を与えた」と絶賛した。

「視聴者をこっちに向かせるには横っ面をひっぱたくしかねえな」って、おー、それでこそテレビマン!w 私もがんがんケンカ買いたい!(土下座して許しを請いたくなるぐらいのスゲーのを!) 演出の大塚Dも言ってたよ。「心を打つには、ショッカーみたいなテクニックを使わないとトラウマにできない」って(笑)。あーあー、誰よ、この脚本家にこの演出家ぶつけてきたのは? あなたが一番の功労者です(間違いなく)。


遊川さん、「途中で主人公をいい人にしようとは思わなかった。嵐のような苦情電話にしめしめと思った」と言ってるけど、その発言には反論したい。「真矢ってほんとはいい先生なんじゃないの?」って台詞を最終エピソード前に神田さんに言わせたのは、視聴者の抗議電話に屈した末の改悪にしか見えなかった。真矢が意図的に生徒達を挑発してることは、彼女の《視線》を見てれば十分に伝わる(わかりやすいとこで言えば「財布盗難事件」の回とかね)。だから、生徒達が真矢に会いたいがために仕組んだ「カラオケ暴行事件」(この回はその台詞がないと成立しない)のときまで神田さんの口から言わせるのはやめて欲しかったんだ(途中で真意を晒すなんてネタばれもいいとこ)。制作陣と視聴者の関係って、そのまま真矢と生徒達の関係にシンクロするんだけど、真矢は最後まで生徒の可能性を信じ彼らの前では真意を語らなかった。でも作ってるスタッフはそこまで視聴者を信じきれなかった。そこが『女王の教室』で唯一残念だったこと。




全然関係ないけど、声を大にして言いたいことがひとつあるのを思い出した。
女王の教室』の根岸季衣はものすごくカッコイイ!
誰かまたこういう役でオファーして。ほんとかっこいいんだよ。あー、根岸さん!