『雨の町』まもなく公開(3/25〜5/5まで)

35年前に消えた子供たちが雨の日に帰ってくる・・・。菊地秀行の傑作伝奇ミステリーを映画化した『雨の町』が今週末から公開される。監督は『タナカヒロシのすべて』の田中誠。50年代の洋モノSF映画のテイストをベースに、『雨月物語』等の古典的怪談話の世界観を取り込みつつ、本作の映像化につとめたという。公式で成海璃子ちゃんを観てもらえば分かるが、撮られたのはだいぶ前です(汗。これもずっと公開待機中だったのね)。どうでしょうファンにはおなじみ、ヤスケンことチームNACSの安田顕も出演。音楽を遠藤浩二、エンディングテーマを菊地秀行実弟菊地成孔が担当している。なんと菊地兄弟、揃って映画出演も果たしてます!(二人の役柄についてはこちらを参照) 尚、原作ファンは公式サイトの“コラム”*1で原作者の感想を読んでから観に行った方がいいかもしれない。

『雨の町』 3/25(土)〜5/5(金)まで


【監督・脚本】田中誠【撮影】松本ヨシユキ【音楽】遠藤浩二
【出演】和田聰宏/真木よう子/成海璃子/武重勉/長島弘宜/前橋聖丈/品川徹/光石研/安田顕/江口のりこ/内田春菊/桂亜沙美/菊地秀行/菊地成孔/上田耕一/絵沢萠子/草薙幸二郎
95min/R-15指定/2006年
□上映館:渋谷イメージフォーラム


【STORY】 とある地方都市に内臓の全く無い子供の遺体が流れ着いた。町へと取材に向かったフリーのルポライター、兼石荘太(和田聰宏)は、死体の置いてある病院へと赴き、怯える検死医(安田顕)を説得し遺体を見せてもらった。特に変わった様子はみられなかったが、しばらくすると突然遺体が起きあがり病院を抜け出していってしまった…。詳しい情報を収集しようと町役場へ向かった兼石は、35年前、近くの丙(ひのえ)村で小学生の集団失踪事件があったことを知る。町役場の職員・香坂(真木よう子)の案内で丙村に向かった兼石は、人気のない村を歩き回り、今では廃校になった小学校で子供達の集合写真を発見する。そこには、遺体となった子供と瓜二つの少年が写っていた…。

3/25(土)12:50の回上映後、14:50の回上映前に初日舞台挨拶あり。ゲストは和田聰宏真木よう子成海璃子菊地秀行(原作者)、田中誠監督を予定。当日朝10:15より整理券配布予定(一人1枚まで)。


追記:
4/8(土)18:50の回上映後にトークショーが決定。ゲストは田中誠監督、小中千昭(特殊脚本家)を予定。
4/22(土)18:50の回上映後にトークショーが決定。ゲストは菊地秀行神武団四郎(映画ライター)を予定。


死愁記 (新潮文庫)

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愛の感染

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*1:丙村入口橋にカーソルをあてる