『ピンクリボン』まもなく公開(5/14〜6/24,7/4〜)

生誕から43年、「10年後にはなくなる」と言われ続けて早ウン十年、いまもなお生き続けるピンク映画の生命力に惹かれた若手ドキュメンタリー作家・藤井謙二郎が、業界を取り巻く様々な人物にインタビューし、映画作りの現場とビジネスの両面からピンク映画の世界にアプローチしたドキュメンタリーピンクリボンが今日から公開される。藤井監督は、『曖昧な未来、黒沢清』『≒森山大道』『≒舟越桂』といった具合に、モノを作る(表現する)作家とその制作現場を一貫して撮り続けてきた人。監督曰く「いろんな種類のピンク映画があることを描いた。ピンク映画を知らない若い世代の反応が楽しみ」とのことなので、「ピンク映画は観たこと無いけど興味はあるんだよなあ」という方は、この機会にチラッとその世界を覗き見てはいかがでしょうか。映画で使われてるインタビューの一部は公式サイトでも拝めます。藤井監督のインタビューは、公式サイトの他にこちらもどうぞ。

『ピンクリボン』 5/14(土)〜6/24(金)まで(7/4〜毎週月曜レイトショー)


【監督・撮影・編集】藤井謙二郎【プロデューサー】浅井隆
【出演】黒沢清/高橋伴明/井筒和幸/林田義行/森章/福原彰/中村勝芳/女池充/池島ゆたか/吉行由実/若松孝二/渡辺護/小川欽也/足立正生/田尻裕司ほか
118min/2004年
□上映館:渋谷アップリンクX


【STORY】60年代前半に始まり、約40年の歴史を持つピンク映画。低予算、過酷な撮影条件の中、現在も年100本近くが製作され、日本映画の3分の1を占めている。映画には、プロデューサー、配給会社、役者、監督といったピンク映画の第一線で活躍する人々のみならず、高橋伴明井筒和幸黒沢清監督といった今はは一般映画に活動の場を移したピンク映画ゆかりの人々も登場し、日活ロマンポルノの衰退、アダルトビデオの普及といった時代の流れを受けながら、いまもなお逞しく生き続ける《もうひとつの日本映画》の世界を語る……。


5/14(土)18:40の回にトークショーあり。ゲストは藤井謙二郎監督、渡辺護(『エロス番長/片目だけの恋』等監督)。上映後、休憩を挟んで21:00-22:00までを予定。当日17:40より整理券配付。


また、5/21(土)には『ピンクリボン』に出演してる吉行由実監督を呼んでのトーク&作品上映会あり。詳細は以下の通り。

日にち:5月21日(土) 18:40の回上映後(〜23:00終了)
特別料金:2,000円均一
上映作品:『ピンクリボン』『憧れの家庭教師 汚された純白』(予定)
トークショー吉行由実×スペシャルゲスト


※イベントは予約が必要可能です(→こちら)。


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