『映画監督って何だ!』まもなく公開(11/4〜11/17まで)

日本映画監督協会が創立70周年を記念し、改めて「監督は映画の著作権者である」という主張を世に広めるべく制作した映画映画監督って何だ!が今週末から公開される。本作は「協会員は有無を言わせずに参加協力をしなければならない」という掟の下に集められた総勢200名の映画監督が役者や裏方として参加。既に観た人からは何やらものすごい出来だったという反響があり、「傑作!」「失敗作!」どちらととるかは受けて次第(実際、ネットには両方の批評が転がってます)。上映館となるユーロスペースでは連日連夜監督陣を呼んでのトークショーも行われるそうなんで、映画目当てで行くもよし、トーク目当てで行くもよし。本編には長期療養中の大島渚監督や、小泉今日子佐野史郎&石川真希夫妻、原田芳雄といったちゃんとした俳優も出演しております。尚、本作宣伝のために行われた黒沢清インタビューがヒジョーに面白かったので強くオススメ(著作権の話はちょこっとなんだけどそれ以外が…。黒沢ファン以外も是非。一番下↓の【関連記事】参照)。


『映画監督って何だ!』 11/4(土)〜11/17(金)まで


【監督・脚本】伊藤俊也【撮影】長田勇市
【出演】小泉今日子/佐野史郎/石川真希/原田芳雄/大島渚/緒方明/小栗康平/崔洋一/阪本順治/鈴木清順/成田裕介/林海象/山田洋次/山本晋也/村上龍/若松孝二ほか協会員監督総勢150余名登場
88min/2006年
□上映館:渋谷ユーロスペース(21:00〜レイトショー)


【概要】監督は映画の著作権者である。しかし現行の著作権法では「映画の著作権はその作品に出資した製作者である」ということになっている。本作は、「何故そうなったのか」といういきさつを、時代劇・コント・再現ドラマ・ドキュメンタリー・インタビューといったさまざまな手法を使って説明すると共に、「映画は監督が作るのだ」ということを証明しようと試みている……。

※11月4,5,11,12日の4日間のみモーニングショーあり(佐藤真監督渾身の撮影裏『映画監督って何だ?』を特別併映)。



連日21:00の回上映後に行われるトークショーのゲストは以下のとおりです。

11/4(土)山田洋次林海象(プロデューサー)
11/5(日)佐藤真(メイキング監督)、林海象(プロデューサー)
11/6(月)阪本順治望月六郎
11/7(火)佐野史郎林海象(プロデューサー)
11/8(水)山本晋也、壇雄二
11/9(木)高橋伴明(プロデューサー)、福岡芳穂
11/10(金)伊藤俊也(監督)、高橋伴明(プロデューサー)
11/11(土)崔洋一、山本起也(プロデューサー)
11/12(日)石井聰亙緒方明
11/13(月)林海象(プロデューサー)、茅場和興(助監督)
11/14(火)成田裕介、小水一男
11/15(水)宇崎竜童(音楽担当)、山本起也(プロデューサー)
11/16(木)緒方明、北川篤也
11/17(金)伊藤俊也(監督)、黒沢清

ちなみに11/11(土)にゲスト出演する崔洋一監督が監督協会の現・理事長。11/4(土)に出演する山田洋次監督が前・理事長です。


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現著作権法を問う『映画監督って何だ!』に出演、黒沢清監督インタビュー 
※「何故“廃屋”を撮るのか?」「偶然をうまく取り込んで自分の作家性に変える」「フレームで世界を切り取るとは?」など、黒沢ファン以外にもオススメの興味深いインタビューです。