『ローレライ』を観た(@シネコン)

近所のシネコンで観てきました。客は10人ぐらい。客層は30才前後、男女比7:3といったところかな。


映画の詳細は以下の通り。

『ローレライ』 3月5日より全国ロードショー


【監督】樋口真嗣【脚本】鈴木智【原作】福井晴敏終戦のローレライ
【撮影】佐光朗【画コンテ協力】庵野秀明
【出演】役所広司/妻夫木聡/柳葉敏郎/香椎由宇/石黒賢/近藤公園/KREVA/國村隼/佐藤隆太/ピエール瀧/小野武彦/阿川佐和子/橋爪功/野口雅弘/大河内浩/佐藤佐吉/忍成修吾/鶴見辰吾/伊武雅刀/上川隆也/堤真一
128min/2005年


【STORY】1945年8月、広島に原爆が投下される。同盟国ドイツは既に降伏し、窮地に立たされていた日本軍は、広島に続く本土への原爆投下を阻止するべく、ドイツから接収した特殊兵器「ローレライ・システム」搭載の潜水艦<伊507>の出撃を決意する。海軍軍司令部作戦課長・浅倉大佐(堤真一)は、絹見少佐(役所広司)を艦長に任命。木崎大尉(柳葉敏郎)、時岡軍医長(國村隼)、田口掌砲長(ピエール瀧)ら寄せ集めの船員70名を乗せた伊507は、一路米軍爆撃機の発進基地、テニアン島へ向かう。途中、米太平洋艦隊の追撃にあい、戦闘回避不可能と判断した絹見は、「ローレライ・システム」の使用を決断。同じ頃、伊507の特殊潜航艇に乗り込んだ折笠一曹(妻夫木聡)は、そこでパウラ(香椎由宇)と名乗る少女を発見する。実は彼女こそ、ローレライ・システム起動の鍵だったのだ……。


原作は読んでません。んで、感想。


これは出来れば2004年に公開して欲しかったなあ。昨年はアニメの当たり年で、“アニメの実写化”とか“アニメっぽい実写”とか多数公開されたわけだけど、でもね、『ローレライ』が一番です。これほどセル画が頭に浮かぶ実写もめずらしいというか、これぞ実写とアニメの<完全なる融合>ですよ。たぶん、カット割りや構図がもろアニメなんだと思う。アニメの画作りをそのまま実写に移行して撮ってる感じ。石黒賢の丸メガネがキラーンと光るたびに「おおー、アニメと同じだよー」なんて妙に感動しちゃいました。


話としては、ガンダムmeetsヤマト。そして前評判通りの「男泣き映画」でした。CGが多用されてるんでどっぷり入り込むというわけにはいかなかったけど、往年の角川映画にちょっと近づいてくれて嬉しい。前半はセル画が頭に浮かびすぎてあんまり集中できなかったんだけど、後半、たたみ掛けてきたねえ(笑)。國村さんがカメラ渡すところで泣き、○○や○○が死ぬとこで泣き、艦長の別れの言葉に泣き、といった具合にベタなシーンでお約束のように泣かせて頂きました。「泣ける映画」が世間じゃ主流といっても、私の求める「泣ける映画」は、『セカチュウ』や『黄泉がえり』ではなく、『二代目はクリスチャン』『里見八犬伝』なんですよ。だから、こういうねえ、仲間の屍を乗り越えながら目的を達成する系の映画は大好き。じゃんじゃん作って泣かせて欲しい。


というわけで、次は『戦国自衛隊1549』ですね。予告観た限りじゃ(津嘉山さんのナレーション以外)いまいちそそられないけど、一応“角川映画”だし、原作者を信じて観に行くべきか悩むところ。


予告といえば、『妖怪大戦争』の劇場予告。初めて観たけど、トヨエツが加藤ですか。それはなんかがっかり。



あ、トミノ御大どこに出てたんだろう。すっかりチェックするの忘れてた。



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