ゆうばり映画祭まもなく開幕! ANB『トゥナイト2』の隠れた功績

明後日の2/19(木)から「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2004」が開幕する。昨年は映画祭を立ち上げた中田鉄治夕張市長が6期目の任期満了で市長の座から勇退*1。24年間務めてた市長が替わったということで、財政難ということもあり存続の危機が叫ばれたりもしたが、今年もなんとか続いている手作り映画祭だ。1度は行ってみたいと思いつつも、年度末納品ラッシュのこの時期に、会社を5日間も休むことなどできないのが無念。そんな人々のために毎年特集を組んで現地レポートを届けてくれたテレ朝深夜の情報番組『トゥナイト2』も一昨年で番組を終了してしまい、現地の様子を映像で楽しめる手段はインターネットのみとなってしまった(スカパーなどに加入してれば別なのかもしれないが…)。ただ、ゆうばり映画祭は公式サイトが充実していて、舞台挨拶やトークショーのレポートを割と詳しく載せてくれるので非常に助かる。今年も昨年以上に充実したレポートを期待したい。というかお願いします。


今年は審査委員として、現在“哀川翔祭り”開催中の哀川翔三池崇史が呼ばれている。もちろん、特集上映&イベントあり。詳しくは公式サイトをチェックされたし。


また、オフシアター部門にキャイ〜ン天野ひろゆきが監督した『CAGE』が出品されている。選考した人々は「単なる同姓同名だと思ってた」と言ってるようだが、こういうのはどうなんだろうなあ。芸能人の作った作品が出品されるとなれば話題作りにもなるし、実際に作品を観てみないと真相はわからない。個人的に、『極東のマンション』(監督・真利子哲也)はオススメ。めっちゃ笑えます。現職の監督がこれを見ると自主映画を撮り始めた頃のほろ苦い思い出がいろいろと甦るらしい。


それにしても、『トゥナイト2』の終了は痛かったなあ。広島アニメーション・フェスティバルアメリカン・ショート・ショート フィルム・フェスティバルピンク映画祭もその他各地で行われる映画祭や特集上映会のレポートは、みんなこの番組がしてくれてたんだよ。まあ、ネットがあるからいいけどさあ、いいけどねえ、でも、やっぱテレビでも見たいのさ。


−追記−
2/22に各賞が発表された。オフシアター部門では『極東のマンション』がグランプリを受賞。おおっ、なんか嬉しい!


【関連サイト】
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003の過去ログ
「ゆうばり10年の歴史'90-'98」(映画祭のチーフ・プロデューサー小松沢陽一氏によるコラム)
【関連記事】
ゆうばり映画祭記者会見1(2003/12/15 札幌)/天野ひろゆきの短編映画、オフシアター部門に選出(2004/01/27付 サンスポ)

*1:退任した4月25日は、見送る市職員に向かって「霊界に行ってから戻ってくるからな」と意味不明な一言を残し、颯爽と公用車に乗り込み市役所を後にしたそうだ。そしてその5ヵ月後の9月10日、肝細胞がんのため死去(享年77歳)。