山本太郎、助演でブルーリボン賞に輝く

公式発表はまだなのだが、11日に選考が行われた第46回ブルーリボン賞*1最優秀助演男優賞に『ゲロッパ!』『MOON CHILD』『精霊流し』の山本太郎が選ばれたことを、本人がファン向けのテレフォンダイヤルでいち早く報告した。岸辺一徳(『ゲロッパ!』『ぼくんち』『座頭市』)、佐藤浩市(『壬生義士伝』『魔界転生』)、宮迫博史(『蛇イチゴ』『13階段』)、柳葉敏郎(『踊る大捜査線2』)をおさえての受賞である。


いやー、あのメロリンキューがねえ。なんかしみじみするなあ。吉田栄作の映画ではあんなに下手くそだったのに。


選考の翌日にあたる12日は、恩師・深作欣二監督命日


作監督の『バトルロワイアル』への出演を機に、一気に役者として飛躍した山本太郎。当初、彼を川田役で起用することに製作委員のお偉方は大反対だった。なんせ川田は中学生である。山本太郎(当時25才)では年を食いすぎてる。しかし、深作監督だけは「太郎と心中してやる」とまで言って反対意見を蹴散らした。監督との出会いがなければ今の彼は無かっただろう。役者にとって、いい監督との出会いとは本当に貴重なものである。ただ、その出会いを生かし次につなぎ続けたのは本人の努力があってこそ。バラエティから一人で頑張ってきて、30才を前に一区切り。非常に不器用な役者ではあるが、これからも地に足つけて、一歩一歩役者の道を突き進んで欲しい。


ちなみにブルーリボン賞とは

青空のもとで取材をした映画記者によって選考される賞であること、また賞状にブルーのリボンを巻き、受賞者に贈ったことが名前の由来。映画への姿勢、人柄なども選考対象になっているのが特徴。


とのこと。「映画への姿勢、人柄」も選考対象だったのか。知らなかった。


何はともあれ、おめでとう!


−追記−
2/6(金)にブルーリボン賞の授賞式が行われた。

助演男優賞山本太郎》「もううれしくて、倒れそうです」ガッツポーズを何度も繰り返して喜びを爆発させた。家族が駆けつけたほか「ゲロッパ!」の井筒監督からの祝電も読み上げられた。「今がスタートライン。今後は世界のケン・ワタナベのような役者になりたい」と大きな夢をぶちあげ、「選んでくれた記者さんに唇がちぎれそうなくらいのチューをしたい」と興奮気味に話していた。
スポーツ報知 04/02/07付

*1:東京映画記者会が主催する在京7社のスポーツ新聞社の映画担当記者が選考する映画賞。キネマ旬報毎日映画コンクールと並んで権威あるもの