皮下出血(青あざ)、血管可視化で大惨事

年を取ったせいか、寒い場所にいると手足の血管(体表近くを流れる太い静脈や毛細血管)がめちゃ見えるようになった。


血管が可視化できれば、採血時に「血管が探せない」と言われることもなくなり、医療的にはいいこと尽くめだろうと思っていた。でも現実はそうじゃなかった。


昨朝、手首に青あざを発見した。痛みはない。普段から体質的に青あざが出来やすく、そもそもぶつけた覚えがないので「寝てる間にぶつけたのかな」とたいして気にもせずいつもどおり放置した。しかし数時間後、手を洗おうと袖をまくると、青い血が皮膚の下で随分広範囲へと広がっていた。普段だったらただの「青あざ」「打ち身による皮膚の変色」としか視覚的に認識されなかったものが、手首から掌にかけて縦横無尽に走る様々な血管がはっきりくっきりと可視化されたことが災いし、太い静脈から流れ出た血が周囲へと広まっている様がはっきりと見て取れた。これは単なる「皮膚の変色」ではない。皮下とはいえ紛れもなく「流血事故」である。

(↑再現画像。血管が見えてると決壊箇所がとてもわかりやすい)

「どんどん広がってくな。やばいんじゃない?」。不安に駆られネットで調べてみたが「皮下出血で医者に行ってもたいした治療はできない。数日しても茶色く変色せず、どんどん広がるようなら医者へ」と書いてあった。「ひょっとして血が止まりにくくなってるんだろか。もし明日も更に広がってたら医者に行くべき?」などと悩みながら就寝。


しかし一夜明けて手首を見ると、縦横無尽に走ってた血管は太いのがうっすら見える程度におさまっていた。余計な血管が不可視化された結果、医者に行こうかあれだけ悩んだ「流血大惨事」もただの「青あざ」、皮膚の色が変色しただけの「いつもの青あざ」にしか見えなくなっていた。


「こんなんで医者に行こうとか恥ずかしすぎる」と昨夜のから騒ぎを反省しつつふと思った。青あざなんてものはしょっちゅうできる。その都度見えない皮膚の下では同様の流血騒ぎが幾度となく繰り広げられていたはずだが、いつだって何も手を打たなくも解決できていた。私が思いを馳せるべきは、こんな流血大惨事を毎度毎度勝手に解決してくれた「私」自身だ。「私」に幸あれ>こういうのなんて言うか知ってる?>知ってるよ。自画自賛


尚、色の波長の関係で、体表直下の浅い位置にある血は赤く、深いと青く見えるそうです(静脈が青く見える理由は諸説あるらしい)。
皆さんもこんど青あざができたら「ああ、この皮膚の下では今頃…」と静脈からの流血大惨事に思いを馳せてみてください。


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しかしこのあざ、いつどうやって出来たのかさっぱりわからない。手首の内側なんてぶつけようがないし、そもそも普段はジョン・ウィック同様時計で守られて・・・・


ん?ちょっと待てよ。ひょっとして・・・






・・・いや、わからない>もう確定だろ。バックルと傷跡が完全に一致している>いやだってもう何十年も時計してるけどいままであざなんてできたことない。何故今回だけ? 意味がわからない>一昨日の夜は何をしていた>私を疑うんですか? 一昨日の夜はスーパーで2リットルの水を2本買って・・・>抱えて持って帰ったのか?>いや、レジ袋に入れて・・・>おい!誰か水とレジ袋もってこい!

すいません、私がやりました。左手が塞がれたままだとスマホが確認しづらかったので2リットルの水が2本入ったレジ袋をちょっと手首に引っかけただけなんですよ。まさかバックルに4kgの圧が加わり、こんな大事になるなんて(泣)>年寄りの血管を甘くみたのが運の尽きだったな。若い頃とは違うということを肝に銘じておけ。



というわけで、皆さんもご注意を。


ちなみにあざが治る過程は以下の通り(3日後→6日後→8日後→10日後)