今夜WOWOWプライムで瀬々敬久監督の新作映画『マリアの乳房』が放送されます

10/4(土)深夜1:00-2:30
WOWOWプライム『<土曜ロマンシアター>マリアの乳房』
“超能力少女として一世を風靡しながら、インチキと糾弾され姿を消した真生。成長した彼女は、地方都市の片隅で売春婦となっていた。肌に触れると相手の死期が分かる力に目覚めた彼女は、悪魔と呼ばれながらも死に行く人々に安らぎを与えたいと自らの体を提供していたのだ。そんなある日、彼女の超能力を撮影したいという男・立花が現われる。だが彼の本当の目的は、真生に死期を予知され、絶望のうちに自殺した妻の復讐にあった……。”
【監督・脚本】瀬々敬久【撮影】斎藤幸一
【出演】佐々木心音/大西信満/松永拓野/小橋めぐみ/飯島大介/田村泰二郎/首くくり栲象/吉田京子/伊藤清美/伊藤猛/吉岡睦雄/川瀬陽太

マリアの乳房 [DVD]

マリアの乳房 [DVD]

WOWOWよ、9月にDVD出たばっかなのに早くない?(苦笑) 画質ってこっちの方がいいのかなあ。DVD持ってるけど一応録っておこう。十数年の長きに渡り「生まれる前の世界と死んだ後の世界はどっちが長いんだろう」と神の遣いやあの世の象徴を次々作品に登場させ、映画だけでなくグラビアアイドルのPVまで使って、自問自答・他問他答続けてきた京大文学部哲学科出身の瀬々監督が、集大成となる『ヘヴンズストーリー』で生まれる瞬間と死ぬ瞬間を重ねて描き、ラスボスである神様まで登場させてその長きにわたる問いに一定の終止符を打ったわけですが、あれから4年、311を経て、久しぶりに原点回帰した本作で、瀬々さんがついに「死は出発じゃない終わりだ!真っ暗な世界なんだ!」と“言い切り”、気持ち新たに歩み出した記念碑的作品です(関連過去記事:死生観−映画篇(瀬々敬久)−)。


ちなみに瀬々さんの新作は特殊能力をもった若者たちを描く『ストレイヤーズ・クロニクル』。『GANZ』スタッフがアクション&VFXを担当してることもあり、追加キャストとして、子役時代に『MOON CHILD』に出演してた本郷奏多くんが成長した姿を見せに戻ってくるようです。


それにしても9月に伊藤猛さん、亡くなってたのか。淋しい。瀬々さんには若いうちに伊藤猛さんで『日輪の翼』撮って欲しかったよ。