『FLYING BODIES』スペシャルイベント上映会に行ってきた(@立川シネマシティ)

現在テアトル新宿で絶賛公開中、ネットや「怒り新党」で話題になった青森大学男子新体操部が三宅一生の企画で舞台版「スパイダーマン」の演出家を迎えて行った1日限りの東京公演に密着したドキュメンタリー映画FLYING BODIES』(中野裕之監督)のイベント上映が立川シネマシティで行われたので行ってきました。ゲストは中野裕之監督と音楽を担当したOpen Reel Ensemble。


youtubeで試合の模様はよく見てたけど、これは凄いね。実に面白い。新体操の床ってあんな風に作ってたんだ(そこかよ!>そこ大事なとこだよ。あんな無防備に腹から落ちて痛くないのかいつも不思議だったんだもん)。エンターテイメントとして完成してるし、滞空時間の長さや、頭の中で理解できずスローモーションでReplyしてほしくなる技の数々、映像・音楽とのハマリ具合に幾度となくトリハダが立つ。練習中、プロの演出家による高い要求に学生や先生らがあれこれアイデア出し合って楽しんで挑戦してる様もいいし、演出家のダニエル氏と青森男子新体操部の相性がほんとに良くてね。今回のコラボレーションが両者にとって次につながるとてもいい刺激になってる様が映像からありありと伝わってくるのがいい。競技人口が少ないんで競技として参加することはなかなか厳しいとは思うけど、2020年の東京オリンピック開会式には間違いなく彼らが出て華を添えることになると思うので世界にアピールするためにも頑張ってほしい。


上映後のトーク中野裕之監督から「今回演出を担当したダニエル・エズラロウは今度のソチ・オリンピック開会式の演出も担当することになり、いま、ロシアで2000人相手に演出つけてるよ」と聞かされ大納得。イベントでは卒業生が結成したパフォーマンスグループ「BLUE TOKYO」の演舞も間近でみられて興奮(スクリーン前のあんな狭い通路でバク転ってw)。映画の中では語られてなかったことを備忘録的に残しておくと、もともとこの「BLUE TOKYO」が昨年青森で主催した「BLUE」という公演の模様を「報道ステーション」が番組内の特集コーナーで紹介。それをたまたまデザイナーの三宅一生が見ていて青森男子新体操部の存在を知り、東京での公演を企画したんだとか(もちろん衣装は三宅一生デザインで、アスリート向けにデザイン性だけでなく耐久性も考慮されてます)。で、そこに中野裕之監督が巻き込まれたという。

↑こちらが公演の一部(ここではちょっとしか映ってないけど大縄とびの場面は頭で理解できないことがたくさん起こりますw)と実際の競技場面。映画では2ヶ月に渡る練習風景と40分にわたる公演の全編を見ることが出来ます。床に映し出されてる映像はモーション・グラフィックで通常は天上にセンサーを設置し動きに合わせて映像を出してゆくのですが、代々木体育館の仕様でセンサーを設置できなかったため、動きを見ながら手動でタイミング合わせたので大変だったと言ってました(笑)。墨絵風モーショングラフィックと東アジア系の肉体シルエットが織りなすアクロバットな動きってほんと相性がいいので、中国も参戦してこないかなあ。


尚、テアトル新宿では1週間限定モーニングショー上映のはずが好評につき3週上映に延び、最後の週となる12/14(土)以降はレイトショー付きの1日2回上映(12:20/21:15の回)となりました。12/20(金)までやってますので興味の出た方は是非劇場まで観に行ってください(料金は1300円、水曜はサービスデイ1000円です)。東京以外だと、テアトル梅田でも12/14(土)より6日限定上映です。卒業生がたちあげたパフォーマンスグループ「BLUE TOKYO」の公演情報は http://www.bluetokyo.jp/ まで。立川でのイベント上映には青森山田高校の男子新体操部・荒川監督も来て2月に青森で行われる「BLUE TOKYO」の公演の告知もしてました(なかなか喋りの上手い監督ですw。映画内で詳しく説明されてますが、青森山田高校と青森大学の新体操部は同じ寮で生活し一緒に練習してる仲なんです)。