『殯（もがり）の森』 6/23（土）〜8/24（金）まで
【監督・脚本】河瀬直美【撮影】中野英世
【出演】うだしげき/尾野真千子/渡辺真起子/斎藤陽一郎
97min/2007年
□上映館：渋谷シネマアンジェリカ（〜7/20まで）／渋谷ユーロスペース（7/21〜ﾓｰﾆﾝｸﾞ&ﾚｲﾄｼｮｰ）
【STORY】奈良県東部の山間地。自然豊かなこの郷に、旧家を改装したグループホームがある。ここでは軽度の認知症を患った人たちが、介護スタッフと共に共同生活している。その中の一人、しげきは、３３年前に妻を亡くしてからずっと、彼女との日々を心の奥にしまい込み、認知症を患ったいまでは、誰も立ち入れない世界の中で亡き妻との想い出と共に静かな日々を過ごしていた。そのグループホームへ、新しく介護福祉士としてやってきた真千子もまた心を閉ざして生きていた。子供を亡くし、それがきっかけで夫とも別れ、傷つく思いを抱えながらも懸命に生きようとしていた。徐々にうち解け合ってゆくしげきと真千子。ある日真千子はしげきと一緒に妻の墓参りへ行くことになる。しかし運転してた車が脱輪し助けを呼びに行く真千子だったが、事態は思ってもみない展開になるのだった……。
先日行われた第60回カンヌ国際映画祭で見事グランプリを獲得し、これで二度目のカンヌ受賞となった河瀬直美監督の最新劇場長編『殯（もがり）の森』がいよいよ今週末より公開されます。認知症を患った養母の介護をしながらこの作品を撮り続けた河瀬監督。カンヌ受賞による取材殺到で先週末に一度ダウンされたとのことですが、明日の舞台挨拶は大丈夫でしょうか。本作に関しては、ＮＨＫがカンヌ受賞直後にハイビジョンで放映してみたり福祉関係の番組のゲストに監督を呼んだりと他局に先駆けいち早くプッシュしてるわけですが、「たまたま介護問題にチカラを入れてる時期に本作が注目を集めてたから」という単純な理由にしては対応が早い。出資してるのかと思いきやそうでもなさうで何故に？と思っていたら、監督がNHKローカルの仕事で介護関係（？）のドキュメンタリーを撮ってたり、そのときに知り合った人が『殯〜』製作のきっかけの一因でもあったということで、その辺りのつながりもあってのことなのかもしれませんね（撮影の中野さんも確かＮＨＫの人だし）。
予告編
舞台挨拶等の予定は以下の通り。
6/23（土）11:00/13:00の回 初日舞台挨拶
ゲスト（予定）：河瀬直美監督、うだしげき、尾野真千子、渡辺真起子、斎藤陽一郎
※当日朝より整理券配布。
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