『王と鳥 デジタルリマスター版』まもなく公開(7/29〜9/22まで)

ジブリの二大巨匠、高畑勲宮崎駿をアニメーションの世界に誘ったフランス初の長編アニメーション、裏ジブリイチオシ作品王と鳥が今日から公開されます。元は1955年に『やぶにらみの暴君』というタイトルで日本でも公開された作品。実はいろいろ曰わくつきで、話せば長くなるので詳しいことはこちらのコラムを読んで頂くとしてここでは割愛。まずは巨匠らがどれだけこの映画に影響を受けたのかということを予告で見て確認して頂きたい(映画「王と鳥」予告編)。正直、笑っちゃうぐらいです。垂直方向の動きがとにかく素晴らしく、デジタルリマスター版だけあって見た目にも50年以上前の作品とは思えない仕上がり。尚、劇場公式サイトは一部ブラウザではうまく表示できませんのであしからず(Safariはムリだった…)。劇場公式サイトが見られない方は映画情報サイト・ミニパラでどうぞ。

『王と鳥 デジタルリマスター版』 7/29(土)〜9/22(金)まで
同時上映:ポール・グリモー短編(「小さな兵士」「避雷針泥棒」「かかし」)

【監督】ポール・グリモー【脚本】ジャック・プレヴェール/ポール・グリモー
87min/スタンダード/1980年
□上映館:渋谷シネマ・アンジェリカ


気をつけたまえ。この国はいま、罠だらけだからな。


【STORY】 その部屋には3枚の絵が飾られていた。美しい羊飼いの娘と、煙突掃除の青年、そして、孤独な王の肖像。娘と青年は恋をしていた。その仲を引き裂こうとする王。ふたりは絵の中から逃げ出した。一羽の鳥が道先案内人になり、めまぐるしく続く階段を、どこまでも駆け下りてゆく。次第に明らかになる宮殿の正体。為政者もマスコミも、そして民衆も、みんな一緒くたになって天高くそびえる高層宮殿は、世界の支配構造そのものだった……。


同時上映:
「小さな兵士」7/29(土)〜8/11(金)
「避雷針泥棒」8/12(土)〜8/25(金)
「かかし」8/26(土)〜9/8(金)
※作品の詳細はこちらを参照

7/29(土)13:10の回上映後に初日トークショーが開催されます。ゲストは高畑勲監督と爆笑問題太田光。当日朝10:00より整理券配布(先着88名限定。一人2枚まで)。また初日特典として、ジブリが発行してる小冊子「熱風 〜『王と鳥』特集号」(非売品)が来場者全員にプレゼントされるそうです。


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