「春の底」「阿佐ヶ谷ベルボーイズ」を観た(@アップリンクX)

2本立てでした。


春の底
20分ぐらいの短編。脚本が無く、与えられた設定だけをたよりに役者の即興芝居で生み出された作品らしい。設定って、人物設定だけってことだろうか? ころころとシーンが変わるけど、どうやって撮ってるんだろう。主人公の男と恋人のやりとりは良かったけど、男の心に変化を与える老年男性とのやりとりがダイジェストっぽくなっちゃってるのが惜しい。もう少し尺長くして、じっくりと心情を描いても良かったんじゃないかと(設定から容易に想像はできるんだけど、こっちとしてはやっぱり画で観たいじゃん)。


阿佐ヶ谷ベルボーイズ
『ある朝スウプは』を手がけた映像ユニット・群青いろの中編映画(監督・主演:広末哲万、脚本:高橋泉)。あいかわらず痛いとこをついてくる。普通の人が普通に持ってる、でも、あまり突っ込んでは欲しくない部分を白日の下に晒すのが彼らの作風なんだろうか。本作でも、人の心と行動の間にある複雑な関係がありのままに描かれていて、とてつもなくリアル。PFFで準グランプリを獲った『さよなら さようなら』も観たくなった。


上映は9/9(金)まで