『ある朝スウプは』まもなく公開(7/30〜9/23まで)

PFFスカラシップ作品として昨年のPFF2004で先行上映された『運命じゃない人』がロードショー中のユーロスペースですが、これに加えてPFFからもう1本、同じく昨年のPFFアワード2004でグランプリと技術賞を獲得した高橋泉監督『ある朝スープは』のレイトショー上映が今週末から始まります。本作は、パニック障碍がきっかけで新興宗教に嵌ってしまった男とそんな彼を日常生活に呼び戻そうとする女が織りなす100%純愛映画で、香港、カナダ、イタリアの映画祭でもグランプリを獲得。太宰治に影響を受けたと語る監督ですが、意外にも…というかこの世代なら当然!というべきか、太宰に嵌る前はジャッキー一筋香港映画最強!を謳ってたそうです(笑)。PFFアワード2004の審査員だった犬童一心監督に見初められ、現在は、犬童監督の新作脚本作りに参加する一方、2001年に結成した映像ユニット「群青いろ」にて、次回作の制作にも勤しんでいるようです(相方は、『ある朝〜』で主演を務め、同じPFFアワード2004で監督作『さよなら さようなら』が準グランプリを獲得した廣末哲万)。ちなみに次回のPFFスカラシップ作品にこのユニットの企画(監督・廣末哲万、脚本・高橋泉)が選ばれたそうなので、来年のPFF先行上映もお楽しみに! 


『ある朝スウプは』 7/30(土)〜9/23(金)まで


【監督・脚本・撮影】高橋泉
【出演】廣末哲万/並木愛枝/高橋泉/木村利絵/垣原和成
90min/2004年
□上映館:ユーロスペース(21:10〜レイトショー)


【STORY】崩壊へのかすかな予兆はあった。パニック障害になり社会生活がままならなくなってしまった北川(廣末哲万)は、やがてあるセミナーに通い出し、新興宗教にはまっていく。そんな彼との日常を取り戻そうと、ふたりの生活を必死で堰き止めようとする志津(並木愛枝)。彼女は日常に北川を呼び戻そうとすることで、北川は非日常の世界に志津を引き込もうとすることで関係を修復しようとする。しかしそれは、互いが“他人”であるということにおいて、脆くも崩れていくのだった……。


7/30(土)は上映前に初日舞台挨拶あり。ゲストは高橋泉監督、廣末哲万、並木愛枝を予定。また、8/5(金)には宮台真司社会学者)、8/12(金)には斎藤学精神科医)を迎えてのトークショーも予定されてます。



【関連記事】
高橋泉監督&廣末哲万インタビュー
高橋泉監督&廣末哲万インタビュー(バンクーバー映画祭にて)



追記:観てきました。感想はこちら。