『カナダ・アニメーション・フェスティバル(CAF)2004春』開催(4/30〜5/28まで)

短編映画館トリウッドで、今週末からカナダ短編アニメーションの特集上映が始まる。4月初旬にカナダ大使館で行われた試写会の感想をネットで読むと、なかなか好評のご様子。トリウッドでのCAF開催は今回で4回目になるが、開催までの経緯は、企画したオフィスH・伊藤裕美氏のインタビュートリウッドの館長・大月貴宏氏とのインタビューを参照されたし。


『カナダ・アニメーション・フェスティバル2004春』 4/30(金)〜5/28(金)
□上映館:短編映画館トリウッド


■Aプロ:ジャネット・パールマンの「ペンギン」特集
【上映作品】(※監督は全てジャネット・パールマン
「シンデレラ・ペンギンの優しい物語」(9min57s/1981年)
パールマン監督の代表作で、米アカデミー賞ノミネートなど数々の国際賞に輝く不朽の名作。迷女優ペンギンがキュートに演じる名作「シンデレラ」。手書きアニメーション。”
塀の中のペンギンたち」(23min6s/日本語字幕/2003年)
パールマン監督の最新作。『シンデレラ・ペンギンの優しい物語』と同じペンギン女優が、女囚人の役に挑戦。ボーイフレンドにだまされて、宝石泥棒の汚名を着せられた主人公ペンギンのたくましも、健気な物語。手書きアニメーション。”


■Bプロ:NFB最新作3本立て
【上映作品】
「犬がほしい」監督シェルドン・コーエン(10min9s/日本語字幕/2003年)
“CAF2002秋で上映し大好評だった『Snow Cat(ゆきのねこ)』を代表作にもつシェルドン・コーエン監督の最新作。コーエンの友人であったダイヤル・カー・カルサの絵本(ISBN:4198606110)のアニメーション化。女の子メイは、犬が欲しくてしかたがない。しかし、両親は「メイが大きくなったら」と許してくれない。あの手この手で許してもらおうとするメイが、ある日すてきなものを見つけて、犬を飼った気分!親子の触れ合いの物語。手書きアニメーション(紙に描かれた原画をスキャニングしてコンピュータレンダリング)。”
「おかしな海賊船の物語」監督:イザベル・ファヴェ(7min/2003年)
“大洋を旅する船の海賊とその乗組員たちとのおかしな物語。「食うか、食われるか」それが海賊船の乗組員ネコ、オウム、金魚たちの最大の関心事。心やさしい海賊は、みんな幸せに暮らすことを願っているが。。。動物が生きるとは、他の生き物の犠牲の上にあるという"不朽の連鎖"をやさしい手書きアニメーションで描く。フランスの名門スタジオFolimageとNFB(カナダ国立映画制作庁)との共同制作。”
「あらしの夜に」 監督:ミシェル・レミュー(9min50s/日本語字幕/2003年)
“1996年にレミュー自身が書き下ろした同名絵本のアニメーション化。原作はボローニャ児童図書展フィクション青少年部門やドイツで‘最も美しい本賞’を受賞し、日本語を含め13ヶ国語で翻訳されている( ISBN:406209665X)。愛犬と二人きりで、あらしの夜に眠れない少女。永遠とは?死後の世界とは?わたしは誰?と頭の中を駆け巡る空想を美しく描く、摩訶不思議な"動く絵本"。手書きとコンピュータのアニメーション。”


■Cプロ:一味違う人形アニメーション
【上映作品】
「ぼくのメガネ」 監督:ブライアン・ドゥフシェラー(22min32s/日本語字幕/2001年)
“独特の人形アニメーションで定評があるブライアン・ドゥフシェラー監督の最新作。少年ミロは弁当箱を無くしては、クラスメートにからかわれている。強いキャプテンコスモにあこがれているけれど、気弱なミロの友だちは勝気な女の子グェニーだけ。そんなミロがメガネを掛けることになって巻き起こる、友だちとの葛藤をユーモラスに描いた作品。立体アニメーション。”


個人的には「あらしの夜に」「ぼくのメガネ」に興味そそられる。「カナダアニメってどんな感じ?」という方は、現在ユーロスペースで公開中の『テディベアとルドヴィック』もそうだったりするんだけど、私もよくは知らないので*1、大西さんの日記(id:onishi:20020329)を参照されたし。大西日記のすごいとこは、「はてな」スタッフにもかかわらず「はてな」のことにはほとんど触れず9割方アニメーション日記に終始してるところであり、私が「はてな」の存在を知ったのも、某巨大掲示板のストレンジアニメーションスレに大西さんの日記urlが貼られたのがきっかけだったりします、はい。



【関連記事・サイト】
カナダ発の個性派アニメをフィーチャー!(Slow Train)

*1:特撮やホラーのモデルアニメからアニメーション好きになったので、ダークで立体アニメなチェコアニメ以外はあまりよく知らないのですよ、お客さん。ロシアアニメや手書きアニメーション好きの友人のおかげでそっち方面の情報もなんとかついてってるといった感じなのであります。