『許された子どもたち』 6/1(月)~
【監督】内藤瑛亮【脚本】内藤瑛亮/山形哲生【撮影】伊集守忠
【出演】上村侑/黒岩よし/名倉雪乃/阿部匠晟/池田朱那/大嶋康太/清水 凌/地曵 豪/門田麻衣子
131min/2020年
□上映館:渋谷ユーロスペース(18:30〜連日1回上映)
少年たちは同級生を殺した。だが、裁かれなかった。信じることが愛なのか、守ることが罪なのか。倫理観が試される―。
【STORY】とある地方都市。中学一年生で不良少年グループのリーダー市川絆星(いちかわ・きら)は、同級生の倉持樹(くらもち・いつき)を日常的にいじめていた。いじめはエスカレートしていき、絆星は樹を殺してしまう。警察に犯行を自供する絆星だったが、息子の無罪を信じる母親の真理(まり)の説得によって否認に転じ、そして少年審判は無罪に相当する「不処分」を決定する。絆星は自由を得るが、決定に対し世間から激しいバッシングが巻き起こる。そんな中、樹の家族は民事訴訟により、絆星ら不良少年グループの罪を問うことを決意する。果たして、罪を犯したにも関わらず許されてしまった子どもはその罪をどう受け止め、生きていくのか。大人は罪を許された子どもと、どう向き合うのか。
映画『許された子どもたち』 (@fusyobun) | Twitter
内藤瑛亮 (@EisukeNaito) | Twitter
自主映画『先生を流産させる会』で鮮烈デビューを飾った内藤瑛亮監督が、『ライチ☆光クラブ』『ミスミソウ』といった商業作品を経て、再び自主映画に戻って撮った映画です(商業での製作を模索したところ内容的にこのまま引き受けてくれるところが見つからず自主製作となったようです)。本来は5月9日に公開されるはずでしたが、新型コロナの影響で6月1日に延期が決定。この公開もどうなるのか、再延期なのか、6月5日公開の映画が軒並み延期を決める中、本作だけがギリギリのところを踏みとどまっていたところ、急転直下で休業要請が解除され、無事公開することが出来ました。本作着想のきっかけは、監督が小学4年のときに起きた「山形マット死事件」での加害者の処遇(最初は自供していたのに、途中から否認に転じ不処分となった)だったようですが、監督インタビューを読むだけでも昨今のテラハ問題やSNS暴力、京アニ事件などが容易に思い出されるので、公開が延期されたことにより青少年のいじめ問題という枠を飛び越えて非常にタイムリーな内容になってしまった感じですかね。1日1回上映、座席数も半数という制約の中ですが、お近くの方は是非観に行って上げてください(初日は満席間近です)。インタビューは結構ネタバレしてますが、ワークショップの話が非常に面白いので強くオススメします。
予告編
舞台挨拶はありません。何度もいいますが10代の出演者たちと行ったワークショップの話が非常に面白いので、落ち着いた頃にトークショーを開いて頂けたらなと思います。