洞窟探検に行ってきた!

先日、猛暑続く群馬県上野村で洞窟探検(ケイビング)してきました。


ケイビング? なんか聞いたことある」と思う人は↓この映画のせいかもしれない。

昨年公開された映画『ディセント』(もしくは『地獄の変異』)の中で行われているのが「ケイビング」という名の本格的洞窟探検です。


遡ること2ヶ月前、映画のことなど1ミリも知らない友人から「こんなの見つけたんだけどやらない?」と言われたのがまさかのケイビング。日本で出来る(しかも一般人の私らが)とは思ってなかっただけに、「え!? 出来んの? しかもこれ本格的じゃん! もちろんやる!」と即OK。「ちっていじん♪ ちっていじん♪」と心の中で口ずさみながら、決戦の日に備え体力作りに励む日々。もちろん先日行った奥多摩《むかし道》廃線ツアーも、ケイビングに向けての体力作りを目的に計画されたものであります(と言いたいところだけど、ビリーズブートキャンプでどこまで体力がついたのか単に試したかっただけですゴメンナサイ)。


「でもさ、ケイビングって言っても、所詮観光客向けでしょ? ちょっとした鍾乳洞を懐中電灯片手に川口浩みたいに探検する程度じゃないの?」と疑う人もいるかもしれないが、甘ーいっ! 現地に着くと、つなぎに着替え、軍手、膝当て、ヘッドライト付きのヘルメットを装着させられるほどの完全防備。映画のお姉ちゃんたちのように「腕を出す」なんてことはまずありえません(あんな服装で潜入したら傷だらけになるしー)。


着替えた後は15分ほどかけて洞窟まで車移動。入念にストレッチをしながら、「勝手に高い所に上らない(落石が危険だから)、急がない、動きはゆっくりと」といった注意を受け、山の斜面にポッカリと開いた洞窟の口から一人ずつ突入。


中に入るとこんな感じ。

暗いっしょ?(笑) ほぼ「真っ暗」っつーか、ライトがなければ完全な「暗闇」。


洞窟に入ると、まずは【地下の湧き水】を目指すことに。しかしガイドさんが先頭に立って道案内してくれるのは洞窟に入るところまで。そこから先は「探検の醍醐味を味わってもらう」という理由から、ガイドによるルート案内は一切なし。「道は己のチカラで切り開け!」とばかりに“悪魔の微笑み”を浮かべるガイドさんの指示に従い、まずは先頭切って皆を導く「隊長」をチームの中から一人選出。隊長は、壁にいくつも空いてる穴の中から奥まで続いていそうなものを選び、手始めに「ひとりで」潜ってルート探索。奥まで行けそうだったら他の隊員を呼び寄せ、皆で湧き水目指してひたすら潜ってゆくわけです。


ただね、洞窟の中っていうのは行きと帰りで様相がまるで変わるんだ。奥に続く新しい穴だと思って入ってみたら、いまさっき自分たちが通ってきた穴につながってることもあって、気づかず進んでいたら最初の場所に戻っちゃったなんてこともあり意外と迷う。ガイドさんからはあらかじめ「閉所恐怖症の人は先に申し出といてね。奥まで行ったらなかなか戻れないから」と言われるんだけど、確かに恐怖症の人なら迷ってるうちにパニック起こしそうと冗談抜きで思った。


洞窟内は地下水がしみ出してることもあり靴もつなぎも泥だらけ。安心して歩けるような平坦な道などほとんどないため、常に足場を確かめ、身体を支えるための三点確保をしながら、慎重に一歩一歩歩を進めてゆく。当日の群馬は気温40℃に迫る猛暑。しかし洞窟内は非常に涼しく(まさに避暑!)、幸いにも暑さで余計な体力を消耗するような心配はなかった(逆に寒いぐらい)。


昼食を挟んで、別の洞窟も探索。結局、朝の10時半頃からはじめて、午後3時半過ぎに終了。洞窟の外で泥だらけのつなぎを脱ぐと、直径30〜50センチぐらいしかないような狭い穴を匍匐前進で移動していたせいか、肘膝周りが痣だらけになっていた(苦笑)。


壊れたらイヤだなと思いカメラは持っていかなかったので写真がUPできないのは残念だけど(↑の写真は壊れるの覚悟で持っていった友人からもらった)、まあ、口でいくら説明しても伝わりづらいので、是非とも一度ケイビングツアーを企画してくれた会社の公式サイトをご覧いただきたい。臨場感溢れる写真が載っており、「どんなもんなのか見てみたい(なんらな自分もやりたい)」という方には洞窟内部の雰囲気が十分伝わるんじゃないかと思う(自分はこれ見て即決した)。
ケイビングなら、ジャグスポーツ!
どうだ! 狭いだろ!(笑) これがケイビングです。ここまで行くと観光じゃなくてスポーツだよね(実際、隊長の一人は「命のキケンを感じた」そうです。笑)。「あれ?洞窟っつったって結構明るいじゃん!」と思うかもしれないが、写真は全て「フラッシュ付き」。だから明るく見えるんであって、実際は冒頭に載っけた写真のように「真っ暗」です。


より雰囲気を掴みたい方は、更に詳しいレポートが↓こちらにあるので参照されたし(動画体験レポもあり)。
ジャグスポーツ・体験レポート(@そとあそび)


ちなみに同じ洞窟でケイビングされたと思われる人々のブログがあったので参考までに。
ケイビング リアルなダークサイドに嵌る洞窟探検
まさに探検〜ケイビングのこと〜
こちらも写真はフラッシュ付きですね。一つ目のブログにかなり詳細なレポが載っていたのでうちでは省かせていただきました(スイマセン、横着して)。


終了後は着替えをさせてもらった国民宿舎で温泉につかってから帰宅。替えの靴を持ってくるの忘れたんで(失敗!)、泥だらけの靴のまま帰りました(意外に落ちないんだよ、この泥が)。



「こんな暗くて狭いだけの所に行って楽しい?」と思われるかも知れませんけど(笑)、これがね、想像以上に楽しかったんですよ!!! 「こんなの無理!絶対無理!どうやったら行けるの?」っていう所を潜ったり下りたり上ったりしてゆくんだけど、やってみると意外にできちゃうもんなんだよね(隊長は大変だけど。笑)。「なんだ、自分結構できるじゃん!」っていう快感がたまらない。まだまだ他にも潜れる洞窟があるらしく、コウモリが見れなかったのも心残りなので、いつかまたリベンジしたいというのが私も含め一緒にやった友人一同の感想です(安物の薄型デジカメ買って次回は写真撮りまくってやる!)。


・・・翌日、日ごろの鍛錬のおかげで筋肉痛にはならなかったけど、背中を壁に押し付けて身体を支えつつ腕のチカラで30メートルの竪穴をただひたすら上るというような場所があったので、腕だけはさすがにだるくなった。ちなみに普段何も運動してない友人たちは腕・尻・太ももがものすごい筋肉痛になったようです(「しゃがめない」って言ってた。苦笑)。


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残念ながら今回のケイビングで「地底人」と遭遇することはできなかったけれど、「群馬県上野村」といえば、、、

というわけで、霊感のある友人も連れて行くと「地底人」以外の“何か”と遭遇できるかもしれませんよ。

あのさ、俺ら入ったとき6人だったよね。なんか一人多くね?