井口昇も絶賛!『哀しみのベラドンナ』はポレポレ東中野にて上映中(12/9〜1/12まで)

井口昇監督から↓このように思わぬ援護射撃が入ったので、気になった方のためにこちらでもまとめておきます。

もうビデオやDVDで何度観たかわからない程熱狂的に大好きなアニメーションだ。
30年以上昔の映画であるが、久しぶりの劇場公開だったのでいても立ってもいられなかったのだ。
いやぁ、初めてスクリーンで観たのだが最高だった!あらためて大傑作だと思った!
俺はベラドンナ (@井口昇の「きっと男子ばっかり見るだろうから敢えて言うけど女の子集まれ!」)


MIND GAME マインドゲーム』公開時によく引き合いに出された作品として記憶に残ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、70年代に公開された虫プロ制作によるサイケでエロチックな実験アニメーション『哀しみのベラドンナ』が現在ポレポレ東中野リバイバル上映されております。監督は『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』の演出や『宇宙戦艦ヤマト』の脚本を手がけた山本暎一。アニメ界の重鎮・杉井ギザブローが作画を担当しております。杉井さんといえば、『MIND GAME』のトークショーにも来てくれて、『ベラドンナ』製作当時の自分と重ね合わせながら、こういう映画を作るのが如何に大変かということを切々と語り、いまの時代に再びそれをやってのけた湯浅政明監督・田中栄子プロデューサーを激賞されてたり。その『ベラドンナ』がようやくスクリーンで観られるということで、私も来週あたり『おじさん天国』と2本立てで観て来ようと思ってたところですが、盛況だとばかり思っていたらなかなか客入りが厳しいらしい・・・というわけで、今日から応援モードに入ります。


まずは、ポレポレ東中野サイトにある『アニメラマ2006〜哀しみのベラドンナ他』詳細ページより解説文を抜粋。

現在、「アニメーション」は、その娯楽性と芸術性から、もはや日本を代表する文化の一つとなりました。「アニメーション」がこのような地位を得る今から30年前、アニメ=子供の娯楽作品だった時代、「大人のための作品」という高い志を持って製作されたアニメーションが存在しました。それが、製作総指揮手塚治虫,製作虫プロダクションによる「アニメラマ−3部作−」です。しかし、この試みは、第一作「千夜一夜物語」、第二作「クレオパトラ」こそ大成功を収めたものの、続く第三作「哀しみのベラドンナ」では内容があまりにも過激かつ前衛的などの理由から、当時、正当な評価を得ることもなく、今日まで「幻の作品」として陽の目を見ることはありませんでした。その後、伝説的なアニメーションとしてファンの間で語り継がれてきた「アニメラマ-3部作-」が、2006年暮れ、映画館のスクリーンに還ってきます。「30年早すぎた作品」と言われた本作品を是非一度体験してみてください。


作品の詳細は↓こちら。
『哀しみのベラドンナ』データベース(@WEBアニメスタイル)
作画監督は杉井さんですが、絵は全編イラストレーターの深井国さんが担当しています。


↓こちらがその予告。冒頭に紹介されるのが『ベラドンナ』です。
『アニメラマ2006〜哀しみのベラドンナ/クレオパトラ/千夜一夜物語』予告編@YouTube


各種インタビューは↓こちら。
「アニメラマ三部作」を研究しよう!山本暎一インタビュー(第1回)(第2回)(第3回)
「アニメラマ三部作」を研究しよう!杉井ギサブローインタビュー(前編)(後編)


ベラドンナ』の上映は13:00、19:20の2回。上映期間中は様々なゲストを呼んでのトークショーも催されます。

哀しみのベラドンナ』19:20の回上映後トークショー
12/16(土) ゲスト:唐沢俊一(評論家・コラムニスト)
12/20(水) ゲスト:山本政志(映画監督)
1/6(土) ゲスト:竹熊健太郎(編集者・多摩美大非常勤講師)←予定 氷川竜介(アニメ評論家)
上映館:ポレポレ東中野

たけくまさんはつい先日入院されてしまったので、実際に来られるかどうかは病気の回復次第ということでしょうか。
たけくまメモ(編集家・竹熊健太郎公式ブログ)
(追記:「BSアニメ夜話」でお馴染み氷川竜介氏が竹熊さんの代わりに登壇されることになりました。)
悲しみのベラドンナ